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ある朝、聞き覚えのある鈍い音が部屋に響き渡っていました。
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ガラガラガラ…
ガラガラガラ…
一瞬お隣さんの洗濯機の音かなと聞き耳を立ててみるけれど、
違う。
間違いない、あの音だ。。。
またあの季節がやってきたのだ…。
このマンションに住み始めたのは転勤になってからなので、今年で3回目の冬を迎えます。
拠点を大阪に移したものの、子供達は進学の関係で関東に住んでいる為、普段は一人暮らしです。
そう、この事象に初めて遭遇したのは、大阪で迎える初めてのウインターシーズンのことでした。
その日、朝からシャワーを浴びて、
頭を洗ってシャンプーを流し終わり、トリートメントをつけ始めた時のこと…
何か音がする…
ん?なんだ?、、とお風呂場のドアを開けて音の正体を探る。
ファンファンファン!
…です、火事です…
えっ?
えーーーーーーーっっっ!!!
ファンファンファン…とけたたましい警告音と共に、
"落ち着いて避難してください" と火災報知器のアナウンス。
何度も何度も繰り返されています。
えーーーーーっ!!
ちょっ、ちょっと、今トリートメントつけたとこなんだけど…
家族がいればちょっと見てきて〜と言えるところ、こういう時1人だと難儀だわ、、
トリートメントを流すか、そのままキープするか迷って…
勿体無いけど流しちゃう。
急いで頭にタオルを巻いてザッと拭きあげ、バタバタ服を着て玄関に向かうと、
「誰も出てきません!!はいっ!はいっ!」
と、ドアの向こうから女性の声。
ん?我が家の前に誰かいる?
玄関ドアを開けると、その女性は、
「あ!今 中から住人の方、出てきました!
無事です!無事ですー」
えっ?何か緊迫してる感じですか?
中継されてる?
えっ?うちですかーーーー???
事態が飲み込めないままキョトンとしていると、
「今、代わります!」
と女性からスマホを渡され、
私「…もしもし…?」
119「消防です」
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119「○○○号の方ですか?」
私「…はい」
119「無事ですか?お怪我ありませんか?
火はどんな状況でしょうか?」
私「あ、あの、、お風呂入っていただけなのですが???」
119「…そうですか。火災は発生していないという事ですか?」
私「お風呂入っていたので料理も何もしていません。私1人です。」
119「わかりました。今ね、もう消防車向かってるので、駆けつけた消防士にその事伝えてもらって良いですか?」
私「わ、わかりました…」
電話を切り、女性にスマホを返してお詫びする。。。
私「なんか、すみません、、お騒がせしたみたいで…」
女性「いや〜ビックリしたわ。物凄い煙やったんで。なんか慌てて119番してしまってんけど…」
遠くに小さく聞こえていた各種サイレンの音がどんどん大きくなり、
気づいたら消防車達の赤色灯の大群に、救急車、パトカーが、マンションに吸い寄せられるようにどんどん集まって来ていて、
や、やばいっ
誤報?なのに…
恐らく第一報は、
「12階建てのマンション10階部分から火災発生」
だったのでは?と思われ、
大きな幹線道路沿いに建っている我が家のマンションに向かって、
次から次へと上下線から消防車、ハシゴ車、ザッと10台以上が各種サイレンを鳴らしながら近寄って来ている。
そのうち幹線道路の片側には消防車、ハシゴ車の見事な縦列駐車ができ、、、
いやん。
土曜の朝から勢揃いさせてしまってすみません。。。
私が通報したわけじゃないのですが…
野次馬もどんどん増えてきて…
ど、どうしよう。。。
そのうちエレベーターが10階に到着、
中から防火服を着た消防士さん2人と、
火災警報で連絡が通達された警備員さんが降り立ち、、
あのえのその、、えっと、、、私はお風呂入ってたので煙の状況見てないのですが、
通報してくださった方は…
あれ?…いない?
各種ユニフォームを身にまとったマッスル系プロフェッショナルな方々が続々と10階に集まる中、
女性の姿は見当たらず、居合わせた中の1人だけ完全私服の男性が口を開いた。。。
「あの、、通報したのは妻なんですが、仕事に行っちゃいまして…」
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目撃情報が…ない。
そこで30代と思しきイケメン消防士さんの一言。
消「とにかく、髪乾かしてきてください。
寒いんでね。」
私「あ、ありがとうございます。そうします。」
そう言って家の中に入り、
なんでこんな事になったんだ???
そして髪を乾かす為に洗面台の前に立ち、
げっ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_gaan.gif)
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こんなみすぼらしい格好で対応していたのか、と我に返る。。。
鏡の前にはアラフィフの悲しい現実が映っていて、哀れな事に濡れ髪がより悲壮感を醸し出している。。。
さて。
髪を乾かしつつ、ちょっとずつ冷静さを取り戻した私。
、、、メイクする? しない?
長年会社勤めをしていると、ノーメイクで人様の前に出る事に抵抗があり、かなり勇気のいることです。
時はコロナ前です。まだ辛うじてマスク必須時代"前"です。
身だしなみとしてメイクするとしたら?
あれ?さっきの人と同一人物か?と疑われてしまう?
ここまで化けれるのか?と引かれてしまう?
待たせておきながらメイクしてたのかよ?と呆れられてしまう?
なんて事を悩みだし…
さぁ、どうする??私⁈
つづく…
コメントありがとうございます。
予期せぬ事態が起こるもんだなぁと我ながら吹き出してしまいます。
経験値爆上がりです笑
何が起きたのだ!