リカバリー志向でいこう !  

精神科医師のブログ。
弱さを絆に地域を紡ぎ、コンヴィヴィアルな社会をつくりましょう。

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病院内のICLS/JPTEC/JATEC デモ

2009年12月17日 | Weblog
北アルプスの麓の当地でも昨夜すこし雪がつもった。

本日は当直中だが今のところ落ち着いている。
そんなところで病院内でICLS(心肺蘇生のプロトコール)とJPTEC(病院前の外傷初期治療・評価のプロトコール)、,JATEC(病院での外傷の初期治療・評価のプロトコール)のデモンストレーションがあった。

取り仕切るのは先日JPTEC受講したばかりのA Ns.
本日の企画は彼女の熱意で実現したものだろう。

身内の事故の体験から、医療関係者にはできるだけ多く救急に理解を示してほしい。
そして、できればコースを受講して技術を身につけてチームで最善の救急医療を提供できるようになってほしいとの思いがひしひしと伝わってきた。

普段お世話になっている北アルプス広域の救急隊の方(+α)も勢揃いし、機材もそろえて力がはいっている。
ときどき熱演、ボケも入りながらも、バイクで事故った青年を救うべくテキパキと皆が動き流れるようなJPTECからJATECへと連携の一連のデモンストレーションだ。
ちゃんと救急車の音もありました。傷跡もムラージュしてありリアルだった。

正直、かっこいいですわ。

病院各所で働くスタッフも一連の医療を担うチームの一員である救急隊員への見方も変わったのではないだろうか。

当地は交通事故だスキーだパラグライダーの事故だの外傷の救急患者もわりと多い地域柄。
松本の高度救命救急センターまで30分以上はかかる。

助けなければ命もある。
Preventable trauma deathを減らすためにやれることはちゃんとやる。
救急外来に出ている以上バトンを渡されるインホスピタルの側の自分もちゃっとちゃんとやらにゃーいかんなと思いを新たにした。

精神科の病棟でも院内急変や転倒転落、暴力などもあり得ますし・・。
パニックになっても体はちゃんとちゃっと勝手に動くようにしとかなきゃね。



テキパキと指示をだすH Ns.
突然指名されて挿管するH医師。院内のICLSの魁。



病院と連絡をとるA救命士。



院内各部署からあつまった観客の皆様。



バックボード、脊髄損傷はあるものとして・・。
はずすときは慎重に。そのままCTもレントゲンも撮れます。とN隊長。