集成・兵隊芸白兵

 平成21年開設の「兵隊芸白兵」というブログのリニューアル。
 旧ブログ同様、昔の話、兵隊の道の話を続行します!

レベルアップ!?「男の有意義な時間の過ごし方」

2020-06-16 12:14:37 | 集成・兵隊芸白兵雑記
 山本五十六元帥のご子息・山本義正氏が著した「父・山本五十六」(光文社カッパブックス・昭和44年初版。当然絶版)には、義正氏の幼少期に元帥が放った、このような言葉が残されています。
「男にとって有意義な時間のすごし方は、勉強すること、運動すること、寝ることの3つしかない。それ以外の時間の使い方は、中途半端で役に立たない。」
 この「勉強」の箇所について義正氏は「父の場合、この『勉強すること』の意味がくせもので、遊ぶことも、広い意味での勉強の中に含めていたのではないかと、私は邪推している。」としていますが、なるほど、位人身を極めた人のいうことは一味違う…と考えております。
(余談までに、ワタクシは「軍人・戦略家」としての山本五十六を全く評価していませんが、「一箇の男・社会人」としての山本五十六は高く評価しています←一介の兵隊がナニヲエラソウニヽ(`Д´)ノ)

 さて私儀、実家のある山口県から、遠い遠い八重山に来てから今年でなんと4年目になります。
 八重山に来てよかったことは様々に存在しますが、トップクラスによかったことは、仕事自体が単調であるため「ひとりの時間」の捻出がしやすく、読書の質をより高めることができた、ということです。
(「もともとのレベルが低すぎるんじゃね?」というツッコミもあると思いますが(;^ω^)、あくまで「ワタクシ内比」ということでご寛恕お願いいたします)
 読書はこれまでも、凡百の人間が言う「趣味」以上の趣味?ではありましたが、八重山に来るまでのワタクシの読書は、読むジャンルをかなり限定したものであった、ということは否めません。
 しかし八重山に来てから、何がどうしたのか、いかなる心境の変化があったのか自分でもよくわからないのですが、今まで一顧だにしなかったような書物…例えばビジネス書、心理学や経済学、その他今までは顧みることもなかった専門書…といったものを手当たり次第に読むようになっていました。
 今まで理解できなかった、購読する気もなかった本をふと手に取って読んで理解ができるようになり、「これって意外と面白いな、面白い類本ないかな」と思った時、それがすぐに目につく。そしてまた、面白い次の類本がすぐに目につくようになる…といった「本が本を呼ぶ」みたいな現象が、べつに読書家でもなんでもない、不肖の船員であるワタクシの身の上にも(かなり低いレベルではありますが)発生するに至りました(;^ω^)。

 詳細を書くと膨大な紙数になりますし、誰かに語る性質のものではないので話しませんが(;^ω^)、じつは読書以外にも、トレーニングの方法や格闘技の技の研究といった部門にも「類が友を呼ぶ」的な同様の現象が発生しており…なんとも不思議なものです。

 以上のことは誰かとその度合いを比較したり、あるいは喜びを共有するような種類のものでなく、結果としては単純に自己満足の世界に類するものですから、この手のお話を人様にするのは、恥ずかしいのでこれっきりで終わりです。
 ただワタクシは、そういう現象が身の上に起きた、山本元帥が言う「男にとって有意義な時間の使い方」がレベルアップしたただそれだけで満足しています。おわり。

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (老骨武道オヤジ)
2020-06-21 08:32:02
某国立教育機関のヒラ社員(職員)として高卒から定年&再雇用まで勤め上げたジジイとしましてはブログ主の心情がよーく分かります。ハッキリ申し上げて、頭でっかち=エリート養成機関のヒラ社員が自分の職務にモチュベーションを持つなど“笑止!”と言わねばなりません。よって趣味=カラテに生き甲斐を見出し、ライフワークとした次第ですな・・平素多くの我慢を強いられる勤務に多少なりとも“やり甲斐”を求めてビジネス本も色々読みましたが・・みーんな無駄だと分かったのは、正規職員定年5年前、無能な年下職員が上へのゴマスリめでたく私の上司になったことですな・・そして私は我慢でサラリーマンを終えたのです。めでたしめでたし・・カラテをやっててよかったよかった・・(>_<)
返信する
Unknown (老骨武道オヤジ)
2020-06-21 08:46:03
面白くないこと書いちゃったので、口直しです。コロナ騒ぎの中、明るいニュースに取り上げられているのが将棋の藤井七段(高校3年生)ですな・・実は私が忍耐のサラリーマン人生を送った某教育機関の付属中高一貫校の生徒です。私はこの機関で学生相手のカラテ同好会を作ったのですが、藤井君の中学時代のクラスメート(女の子)がこの同好会に入部し、色々、彼のウラ話を面白おかしく語ってくれました・・いやあ、カラテをやっててよかったよかった!!(^^)/
返信する
ありがとうございます! (周防平民珍山)
2020-06-21 19:39:10
 老骨武道オヤジさま、いつも余人がコメントしにくいことにコメ頂き、大変うれしく思っております。ありがとうございますm(__)m。

 ワタクシは男の本厄を以て、仕事において「タチの悪いガマンをすること」をやめました。これはおそらく、老骨武道オヤジさまが働いておられたころに感じた諦観と同じものであると思っております。
 あとは残りのサラリーマン人生を「いかに責任を負わず、自分だけの鍛錬と勉強を続けるか」ということが至上命題であり、その点は老骨武道オヤジさまのアドバイスを拳拳服膺しつつ、よりよい?人生を構成していきたいと考えております。

 そして気になるのは、藤井七段。
 あの聡明さはタダモノではないと思っていたら…やはり、スゴい学校の生徒だったんですね(;^ω^)。そしてそこにカラテ同好会を作った手腕、さすがでございますm(__)m。
 藤井七段の裏話、とても興味あります
(;^ω^)。
返信する
Unknown (老骨武道オヤジ)
2020-06-21 20:11:07
藤井七段の通う学校は公にされておりません。そもそも某国立教育機関はマスコミなるものが大嫌いで報道関係者が構内に立ち入ることに相当な制限をしております。よって彼が中学3年の時、プロ初戦で対戦した加藤ヒフミンが自分の経験から「藤井君は中学を卒業したら将棋に専念するため高校には進学しないでしょう!」とコメントしたことが大々的に報道された時、カラテ同好会の女の子は「中高一貫校にそれはあり得ないです!」と大笑いしておりました。・・ついでに・・カラテ同好会を指導した帰りの地下鉄で生の藤井君(当時4段)が隣に座っておりました!人生はこれだから面白い!!エッヘン(^^)/
返信する

コメントを投稿