時のしずく

COCCOのフォトダイアリー

『不思議の国のアリス』の世界を求めて     -横浜市開港記念会館-

2015年01月28日 09時27分15秒 | 建築・インテリア

時々、横浜をブラブラします。先日は横浜市開港記念会館の写真を少しだけ撮ってきました。この建物は ジャックという愛称で市民に愛され、重要文化財に指定されている建物です。

現在は公会堂として利用されていますが、何年か前に来た時に、た~くさんのゴスロリ(ゴシックロリータ)の方々が撮影会をしていて、驚いたことがあります。アンティークなインテリアがゴスロリのファッションにとってもマッチしていたのですが・・・不思議な雰囲気!

自分が『不思議の国のアリス』の世界に迷い込んだような気分でした。

実はこの日もゴスロリの団体を期待していましたが(笑)、残念!普通の市民ばかりでした。アリスにはなれなかった(爆)

今度、ゆっくりキングの神奈川県庁本館やクイーンの横浜税関本関庁舎、それに神奈川県立歴史博物館も撮りたい(^^♪

 

 

 

 

 

 

 

 【データ】

1909年明治42年)の横浜港開港50周年記念事業として、1913年(大正 2年)に計画が出され翌年着工、1917年大正6年)に完成した。現在も横浜市中区公会堂として利用されている。

大阪市中之島公会堂などと並び、大正期の公会堂建築のなかでは有名な建築物の一つである。設計原案ならびに基本構造設計は福田重義と山田七五郎が行なった。建築当初の建築様式は、辰野式フリークラシックとよばれる様式で、関東大震災後、構造補強が施され、いわゆる復興デザインが加えられた。

時計塔の高さは約36mで、「ジャックの塔」の愛称で親しまれており、神奈川県庁本庁舎(キングの塔)、横浜税関本関庁舎(クイーンの塔)とともに「横浜三塔」の一つに数えられる。

毎月15日に講堂が無料で公開される。 


「聖」なれど「華」 -東京国立博物館の気になる仏像-

2014年07月25日 03時43分53秒 | 建築・インテリア

東京国立博物館で開催されている『台北 國立故宮博物院 神品至宝』展に行ってきました。大好きな汝窯の焼き物がお目当てだったのですが、その特別展を見た後、本館や東洋館の常設展も3か月ぶりに見てきました。

『台北 國立故宮博物院 神品至宝』展は後でいろいろ書きたいと思っているのですが、常設展も本館の展示がだいぶ変わっていて、仏像のニューフェイスに素敵なのがあって感激。

立ち姿がすごく優雅というか、色っぽいというか・・・。薬師寺の月光菩薩・日光菩薩も腰を少しひねって柔らかい感じですが、この観音様は明らかに現代の「モデル立ち」!

お顔は少しふっくらとして、慈愛に満ちた表情なんですが・・・装飾の多い衣装をつけていることもあって、とても華やかな印象です。

他にも、とても怖いのに煌びやかな愛染明王(このブログで2度目の登場)やイケメンのガンダーラ仏や超可愛らしい観音様など、仏像というイメージから離れた仏像に今回は釘づけ。

深い精神性があるのに、こんなにさまざまな表情を見せてくれる仏像・・・若いころはギリシャ彫刻などが好きでしたが、ダビデ像もこんな仏像の前では色あせてしまいます。


★これが常設展のニューフェイス  (以下、今回はデータなしです。 )


★愛染明王






植木屋さんから花を買う

2014年06月20日 02時59分06秒 | 建築・インテリア

以前、「赤と白」にも書きましたが、近所の植木屋さん(造園業者)がたまに花を安く売ってくれます。

植木の苗を育てるついでに花も少し栽培しているようで、花があるときは、門のところに「お花あります。」という札を下げて、玄関先でバケツに花を入れて売っています。

たまに、花屋さんにはないような珍しい枝ものもあるので、結構穴場♪

昨日もオリエンタルリリーがたくさんあったので、いただいてきました。

植木屋さんのおばあちゃんといろいろ話しながら、お花を選んだら「一本おまけね。」と言って渡してくれました。しかも、これ↓でワンコイン以下です。


ふっと、高知の日曜市の花屋のおじいちゃんを思い出しました。

昔、有名な花屋のおじいちゃんがいて、いつも「今日はわしの誕生日やき、まけちょくで」と言って、安くお花を売ってくれました(笑)。

西村繁男さんが描いた「にちよういち」という絵本にもそのシーンがたしか描かれていたはずです。

今年の5月、久しぶりに日曜市に行ったとき、そのお花屋さんのおじいちゃんいるかなと思って探したのですが、さすがにもういませんでした。ちょっと寂しかったけど、しょうがないですね・・・。

 

 

『にちよういち』(童心社刊)から


山でのんびり (その3 牧野富太郎記念館に感動)

2014年05月28日 22時32分00秒 | 建築・インテリア
久しぶりに高知県に行きました。
高知市の五台山にある高知県立牧野植物園を訪れたんですが、植物を見るだけじゃなくって、昔、建築雑誌で見ていて、ずっと気になっていた『牧野富太郎記念館』(1999年に開園)も体感したかったんです。

やっぱり、『牧野富太郎記念館』は行って良かった!

とても気持ちのいいデザインの建築でした。
集成材の長~い梁(?)が魅力的な大空間を形造っていました。
森の緑に包まれて、外観を意識せず、内部に入ってはじめてその空間を楽しめたのも不思議な感じでした。
ディテールも繊細な心づかいが感じられて美しかった。
高知の台風や雨の多い風土を配慮し、それを生かそうとする姿勢もあちこちに感じられました。

設計は内藤廣さん。
後で調べたら早稲田大学の吉坂隆正研究室の出身でした。

同じ吉坂隆正研究室出身の象設計集団の方々から、学生の頃に吉坂先生のお話(「発見学的方法」のことなど)をよく伺っていました。
当時「一度でいいから生きているときにお会いして教えを乞いたかった。」と憧れたのが、吉坂先生でした。
それが分かって改めて写真を見ると、この建物にも吉坂先生のスピリッツが現れている気がします。

内藤廣さんの講演会の記録「牧野富太郎記念館について」がありました。平面図なども掲載されています。是非、読んでみてください。

















蛇足かもしれませんが、この『牧野富太郎記念館』はこんなに↓受賞歴がありました。

<受賞歴>
2000年 第13回村野藤吾賞
日本照明学会照明普及賞優秀施設賞
IAA国際トリエンナーレ グランプリ
第42回毎日芸術賞
2001年 第42回BCS賞
2004年 土木学会デザイン賞2006最優秀賞