昨日、雪が降って、5cmくらい積もりました。積もったのは今年初めてです。
今日は一転、冬の太陽がキラキラ輝いていました。
いつもより空気も澄んでいるようで気持ちの良い朝、自転車で野川公園に向かいました。
あの可愛いセツブンソウが雪の中で咲いている姿を写真に撮りたかったんです。
* * *
公園についたら・・・やっぱり、セツブンソウは山野草のスターなんですね。
すごいレンズを付けた一眼レフをぶら下げた男性陣がセツブンソウに群がっていました。
順番待ちして私も・・・なんだか間違えてAKB48の握手会に来てしまったような気分(笑)
セツブンソウはほとんどが雪の下でした。雪から顔をのぞかせている花もじっと雪に耐えているような風情です。
これはこれで、良い写真が撮れましたが、元気そうに見えた花もマクロでみるとだいぶ雪で痛んでいます。
『雪の中で可憐に美しく咲くセツブンソウ』っていうテーマで写真を撮るのは難しそうです。来年の宿題に決定!
他に、ヤブツバキの赤い花が雪に映えてとっても綺麗だったのでパチリ。
最近、野川公園に来るといつもとっている(花の時期が長い)日本水仙の花もパチリ。
と、だいぶ満足して帰ろうとしたら、
わぁ~ ~ ~ ~
ザゼンソウが咲いているのを見つけました。 やった!!!
パッと見ると地味な花ですが、渋好みには最高に素敵な花。 うれしい!!!
新宿から電車で20分のところに住んでいるのに、自転車で10分走れば、ザゼンソウに逢えるなんて奇跡としか言えません!!!
雪に耐える春の妖精
妖精に群がるおじ様たち・・・に入れてもらう私(笑) この後も続々とおじ様が来ました。
野の花の友、Mさんは雪の中で咲く水仙をみて下の歌が浮かんだそうです。
花をのみ
待つらむ人に
山里の
雪間の草の
春を見せばや
<藤原 家隆>
【ザゼンソウのデータ】
ザゼンソウ(座禅草、学名:Symplocarpus foetidus (L.) Salisb. ex W.P.C. Barton)は、サトイモ科ザゼンソウ属の多年草。
仏像の光背に似た形の花弁の重なりが僧侶が座禅を組む姿に見えることが、名称の由来とされる。また、花を達磨大師の座禅する姿に見立てて、ダルマソウ(達磨草)とも呼ぶ。
冷帯、および温帯山岳地の湿地に生育し、開花時期は1月下旬から3月中旬。開花する際に肉穂花序(にくすいかじょ)で発熱が起こり約25℃まで上昇する。そのため周囲の氷雪を溶かし、いち早く顔を出すことで、この時期には数の少ない昆虫を独占し、受粉の確率を上げている。開花後に大型の葉を成長させる。
ザゼンソウの発熱細胞には豊富にミトコンドリアが含まれていることが明らかになっている[2]。しかしながら、発熱の詳細な分子メカニズムは、現在のところ分かっていない。動物における発熱には、「脱共役タンパク質」(だつきょうやくたんぱくしつ)が関わっていることが突き止められているが、このタンパク質は、発熱しない植物にも幅広く存在しており[3]、ザゼンソウの発熱に関与しているかは不明である。
発熱時の悪臭と熱によって花粉を媒介する昆虫(訪花昆虫)であるハエ類をおびき寄せると考えられている。全草に悪臭があることから英語では Skunk Cabbage(スカンクキャベツ)の呼び名がある。