韓国ドラマ・・・ 数年前?までで自分のなかでもブームは終わった感じしてたんですが、 録画したまま放置していた「春のワルツ」(2006年)を、やっと見てみました。
なかなか約1時間×20話・・ 見る精神的余裕が生まれなかったんですが、見て良かったです。
早く見れば良かった
このドラマはユン・ソクホ監督の四季シリーズ (「秋の童話」、「冬のソナタ」、「夏の香り」) の完結編なんですが、
あ、どれも話は全然違います。
内容は、四季シリーズと同じく 従来の韓国ドラマの“お約束事” (初恋とか・・ 出生の秘密・・ 交通事故・・ 不治の病・・ 留学・・などなど) 要素満載の筋立てを満喫しました
ユン監督ならではの叙情的で美しい表現に溢れていて、最初のうちは二倍速で飛ばしながら見ていても
いつのまにか引き込まれ、たまに話のつじつまが合わないところや、いくらドラマだからってもありえねーだろ
みたいな偶然過ぎる出会いなども
気にならなくなるというか必然みたいに思えてきたりして。
個人的には、四季シリーズのなかでいちばん泣けたんじゃないかと思います。
なかでも良かったシーンは、
あ、ネタバレですけど、興味ある人はもうとっくに見てるはずだからいいですよね
私も先にネットでストーリーも結末も知ってたんですが美しいシーンの感動は別ものです。
まず、子供時代の思い出の島チョンサン島の菜の花畑でチェハが、愛するウニョンが、自分が探してい た初恋の人と同一人物なのだと確信するシーン。
セリフはなく、ただチェハが感動して涙するのが、演技と思えない自然な表情で、見ていて自然にもらい泣き・・・
またチェハ役のソ・ドヨン君が可愛いんですよね
「冬のソナタ」のチュンサン(ペ・ヨンジュン)も、「夏の香り」のミヌ(ソン・スンホン)も素敵でしたけど、この「春のワルツ」のユン・ジェハという人物像が最も王子様的ですよね。 ピアニストという役どころもあると思いますが。
後にもジェハが涙するシーンて沢山あるんですけど、やっぱりドヨン君本当に泣いてるとしか思えない! 涙ポロポロ流すだけなら目薬もあるかもしれないけど
、白目のところが真っ赤になってるし、充血してるし。 花粉アレルギーだったとか?
いやいや絶対泣いてたんですよね!
それから、脇役にはもったいないフィリップ役のダニエル・ヘニーさんも光る演技してました。 いい俳優さんです。
それから、終わりのほう、チェハを育てたお母さんが、自分の愛情という束縛から息子を解放してやろうとする言葉。
血縁ではない親子の絆と葛藤というのもあり がちな伏線ではあるんですが、このシーンはそれまでは(韓国ドラマでは典型的なお母さん像ではあるんですが) 息子がいなくなったら死んでしまいそうな・・・ ショックなことを聞いただけで気を失って病院に運ばれてしまう
(私も一度でいいからそうなってみたい
) ような人で、それが急に違う人になったかのような心強い言葉を言ってくれるからその驚きも半分てつだって泣ける。(?)
そもそも韓国ドラマ どれも音楽がいいんですよね。 泣ける音楽なんです。
ちょっとここ最近 見てなかったせいか、懐かしいような雰囲気にすっかり飲み込まれてしまいました。
最新のドラマのほうが好きな人には少々イライラするかも。
でもまあ今の機器は二倍速でもちゃんと聞き取れるから便利ですね。
・・などと、すでに数年前に語り尽くされたであろう事柄ばかり・・つぶやきました。
また別のドラマを見たら語りたくなるかもしれません。
ところで音楽の話に戻りますが、
このドラマを通して流れる曲に 「いとしのクレメンタイン」(古いアメリカ歌曲)があるんですが、 日本ではこの曲は「雪山讃歌」(西堀栄三郎作詞) として
雪よ
岩よ
と小学校で習って以来、登山家の男たちの、どちらかというと勇ましいような歌として定着していますが、
アメリカでの原曲はそのタイトル通り、一獲千金を夢見てゴールドラッシュに湧いたカリフォルニアの金山で働く男が、川に流されてしまった娘を恋しがっている悲しい歌だったのですね。 そう聞いたことがあるような気もしますが忘れていました。
どうやら韓国ではその原曲に忠実な、可愛い娘を恋しがる悲しいイメージの歌として詞が付けられたようで、内容はこのドラマの主人公たちの思い出にも合致する歌だったということです。
ピアノの旋律とともに 「いとしのクレメンタイン」が、子供時代の初恋と悲しい思い出をイメージさせる曲として、美しくかつ重要な小道具になっているのです。