tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

堕ちた母校

2013-03-21 12:23:16 | 雑感
サンデー毎日が高校別の有名大学合格者数を掲載している。

わが母校、いや、「母校」と呼ぶほど愛着はないので、「出身校」の落ち込みがひどい。

僕のいた頃は、大学付属高校を除けば県内トップクラスの私立高校だったのに、
今や、僕が当時「滑り止め」として受けていた高校にも負けている。
比較的新設とおぼしき、聞いたことのない高校にも負けている。

まあ、そうだろうな、と思う。

そもそも、僕がいた頃だって、県立トップ校を落ちた、
いわば「負け犬」が集まっている高校、という負の印象が強かった。
「私立ならではの英才教育」が充実している印象もなかった。
男子校なので殺伐ともしていた。
入試前に学校を見に行って、敷地の周りを歩いたら、
田んぼの畦道のような、ドブの土手のようなところにエロ本が落ちていた。

何年か前に学校全体の同窓会が開催された。
この高校の卒業生の中でただ1人しかいないであろう有名人が、講演を行なった。
彼が喋っている最中に客席のあちこちからすっと腕が伸びる。ケイタイで彼を撮っているのだ。
…ああ、なんか田舎者の集まりなんだな、と思う。
講演の後、立食式のパーティー会場に移ったのだが、そこでも驚かされる。
挨拶も乾杯も始める前に、テーブルの料理をつつき始めた奴があちこちで出たのだ。
こいつら、何もモノを知らないし、空気も読めないんだな…。
この高校が「一流」になれない理由がよくわかった。
同窓会にもかかわらず、出席した教員がほとんどいないのもこの高校らしかった。
業務以外のことには興味がないのだろう。
もちろんこちらのほうも、懐かしく思い出したくなるような教員はいないわけだが。
その後も同窓会は開催されたようだが(そして変わらず、「彼」が講演しているようだが)、
行っていない。

今の学校理事長は、僕がいた当時の理事長の息子、それもバカ息子で、
僕がいた当時は現役の教師をしていたが、ゴールデンウィークの真ん中の平日、教室に授業に来て、
「なんで連休の狭間に授業しなきゃなんないのかね…」と深々と溜息をついてみせるような奴だった。
厭世的な皮肉屋だが、切れ味鋭いわけでもなく、コンニャクのようにヌラヌラとした奴だった。
それが今、学校のトップに君臨しているわけだからな…何をかいわんや。

もちろん、有名大学進学者数がすべてではない。
しかし代わりに、受験勉強以外の学術・芸術やスポーツで才を伸ばしている学校、という評判も聞かない。
そして、いい評判がないからといって、OBとして支援の手を差し伸べたくなるわけでもない。

自分に子どもができたら、高校選びは大事だよ、と教えたい。

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