今日,共謀罪が採決に至らなかったのは,まさにピープルズパワーだったのではないでしょうか。確かに昨夜の細田失言(民主党案で通して後で修正すればいい)とそれを伝えたメディアの力,本日の麻生発言(民主党案では批准は無理)などがあったことは大きい。しかし,それも,市民の怒りがあってのものだ。
例えば,フジテレビは,経過について,
【共謀罪に関する改正案をめぐり、1日、自民党は事態打開に向けて民主党案をそのまま受け入れることを提案したが、民主党側は、法案成立後の再修正を狙っているとして、審議を拒否する方針。成立を急ぐ自民党が考えた民主案丸のみの奇策だったが、本音が漏れたことで見通しが立たない状況となっている。鳩山幹事長は「いくら民主党案を丸のみするといっても、どう考えても信じられないという話でありますから、審議にまず応じるべきではない」と述べた。共謀罪に関して、自民党の細田国会対策委員長は1日、民主党案の丸のみを提案した。しかし、その後、細田氏が「今後また修正すればいい」と発言したとの報道が出たことに民主党は強く反発した。細田氏は2日、民主党の渡部国対委員長に電話で釈明したが、民主党側は「丸のみ偽装だ」などと与党を批判し、法案審議の見通しが立たない状況となっている。】
と伝えつつも,
【自ら提出した法案の審議を拒否する民主党と、採決を急ぐあまり民主案を丸のみした自民党の双方の姿勢が問われる事態となっている。】
と民主党批判を主眼としたコメントをしている。
もし,細田発言がなかったなら,民主党の審議拒否はおかしい,という方向に世論を動かそうとしていたことがうかがえる。
こういうマスコミの動きに先立ち,市民レベルで,修正含みの丸飲みという情報を伝え合い,それをもとに自民党公明党に抗議し民主党を励ましたことが,民主党審議拒否という世論操作を封じ込めたといえるのではないでしょうか。
メディアもこのような世論の動きを感じ取ったのか,これまでは共謀罪について取り上げ方が不十分なところが多かったが,細田発言についてはきちんと報道したようだ。
詳しく伝えたのは,共同通信だという。
【昨晩、深夜の共同通信のニュースで、細田氏は「民主党案丸飲み」を「奇策」として自画自賛した発言が流れた。「条約のとの整合性よりも、将来の再修正を睨んだ政治判断」として、「この国会で成立させなければ次の国会でも難しい。問題があれば今後、修正すればいい」と強調したという。今後、条約との整合性が問題になるのであれば民主党も修正(今日提出予定だった民主党再修正案)に応じると見て「ウルトラH(細田氏の頭文字)」と自ら呼んだという。】(どこどこ日記より)
また,毎日も匿名だが,しっかりと書いた。
【これについて、自民党国対幹部は「秋の臨時国会で改正すればいい」と述べ、譲歩はサミットや首相訪米のための「その場しのぎ」という内情を暴露した】
朝日も触れていた。
【与党はとりあえず今国会で改正法を成立させ、次の国会で条約の要件にあわせて再修正を図る構えだ。】
東京新聞も解説記事で【自民党幹部は,「まとまれば何でもいいんだ。問題があれば(法制定後)改正すればいい」と言い放った。民主党の攻撃封じという政略だけが先行したご都合主義との批判は免れない】と指摘した。
他方,読売は,「法律骨抜きに懸念」という見出しのもと,成立後の改正を肯定的に表現し,産経は伝えなかった。
この細田発言をきちんと伝えたところについては,きちんと評価し,各社に応援メッセージを送りましょう。逆に,伝えきれなかったところは,なぜ,伝えきれなかったのか,聞いてみるのもいいかもしれません。いい仕事をしたら,評価するってことが次につながると思うのです。
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例えば,フジテレビは,経過について,
【共謀罪に関する改正案をめぐり、1日、自民党は事態打開に向けて民主党案をそのまま受け入れることを提案したが、民主党側は、法案成立後の再修正を狙っているとして、審議を拒否する方針。成立を急ぐ自民党が考えた民主案丸のみの奇策だったが、本音が漏れたことで見通しが立たない状況となっている。鳩山幹事長は「いくら民主党案を丸のみするといっても、どう考えても信じられないという話でありますから、審議にまず応じるべきではない」と述べた。共謀罪に関して、自民党の細田国会対策委員長は1日、民主党案の丸のみを提案した。しかし、その後、細田氏が「今後また修正すればいい」と発言したとの報道が出たことに民主党は強く反発した。細田氏は2日、民主党の渡部国対委員長に電話で釈明したが、民主党側は「丸のみ偽装だ」などと与党を批判し、法案審議の見通しが立たない状況となっている。】
と伝えつつも,
【自ら提出した法案の審議を拒否する民主党と、採決を急ぐあまり民主案を丸のみした自民党の双方の姿勢が問われる事態となっている。】
と民主党批判を主眼としたコメントをしている。
もし,細田発言がなかったなら,民主党の審議拒否はおかしい,という方向に世論を動かそうとしていたことがうかがえる。
こういうマスコミの動きに先立ち,市民レベルで,修正含みの丸飲みという情報を伝え合い,それをもとに自民党公明党に抗議し民主党を励ましたことが,民主党審議拒否という世論操作を封じ込めたといえるのではないでしょうか。
メディアもこのような世論の動きを感じ取ったのか,これまでは共謀罪について取り上げ方が不十分なところが多かったが,細田発言についてはきちんと報道したようだ。
詳しく伝えたのは,共同通信だという。
【昨晩、深夜の共同通信のニュースで、細田氏は「民主党案丸飲み」を「奇策」として自画自賛した発言が流れた。「条約のとの整合性よりも、将来の再修正を睨んだ政治判断」として、「この国会で成立させなければ次の国会でも難しい。問題があれば今後、修正すればいい」と強調したという。今後、条約との整合性が問題になるのであれば民主党も修正(今日提出予定だった民主党再修正案)に応じると見て「ウルトラH(細田氏の頭文字)」と自ら呼んだという。】(どこどこ日記より)
また,毎日も匿名だが,しっかりと書いた。
【これについて、自民党国対幹部は「秋の臨時国会で改正すればいい」と述べ、譲歩はサミットや首相訪米のための「その場しのぎ」という内情を暴露した】
朝日も触れていた。
【与党はとりあえず今国会で改正法を成立させ、次の国会で条約の要件にあわせて再修正を図る構えだ。】
東京新聞も解説記事で【自民党幹部は,「まとまれば何でもいいんだ。問題があれば(法制定後)改正すればいい」と言い放った。民主党の攻撃封じという政略だけが先行したご都合主義との批判は免れない】と指摘した。
他方,読売は,「法律骨抜きに懸念」という見出しのもと,成立後の改正を肯定的に表現し,産経は伝えなかった。
この細田発言をきちんと伝えたところについては,きちんと評価し,各社に応援メッセージを送りましょう。逆に,伝えきれなかったところは,なぜ,伝えきれなかったのか,聞いてみるのもいいかもしれません。いい仕事をしたら,評価するってことが次につながると思うのです。
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