久しぶりにお福ちゃんのお召しかえ…なんたってまだ袷のずっしりを着せていましたので…。
光っちゃいました。もう少し押さえた黄色です。
帯代わりに巻いたのは先日の「残念な紬」、半幅にしたらどんなかなと、それも合わせてやってみました。
銘仙というと、ほんとにはじけたような、イマドキの方がイケるような、
すごい柄がたくさんあります。どちらかというと、幾何柄か抽象柄で、
たとえば具象でも、どこかしらピカソっぽくて?「チューリップ…だよね」なんてことが多いものです。
これはけっこう「まんま」の具象柄。さかさまですみませんが、菊の花、左の緑色のは「糸菊」みたいですね。
これは単衣ものです。菊ですから、夏が終わって着る…かんじでしょうか。
お袖長くて、かわいらしい印象の着物です。
銘仙ですから、半天とか、ひっぱりみたいな形にしたら、私でも着られる色柄だなぁと思って購入したのですが、
まぁ銘仙にはよくあること、なんとなく「紙」ッポイんですよ。
糊がバリバリに効いていますから、水につけたらへにゃるとおもいますが…。
最初、赤い色移りを発見して、しまった色が落ちるか…と思ったのですが、二箇所だけ、
しかも「両方の脇」…これはつまり「袷」で仕立てたのに、裏の紅絹の色が汗で移った…ということだと思います。
とはいえ、洗うとき、菊の赤いところは要注意ですね。
これからまたチマチマと解くつもりですが、端っこで色落ち検査してから、先行きを考えるようですねぇ。
見かけるより、ねんねこで見かけた方が
多かったような気がします。
残念な紬と仰ってましたが、半幅帯いいですね。
銘仙はホントにすごい柄がありますよねえ~
書いていらしたように「紙っぽい」ものーありますね。と思えばすごくしっかりとしたものに出会うこともあるしーこれは作られた時期の問題なのでしょうか?
戦中、戦後はあまり良いものがなかったのかもなんて想像していますが。。。
私たちの若いころは「ねんねこ」でしたもんね。
あれはくりまわしだったりしたのかもです。
半幅帯、いがいにはででなくいい感じですよね。
つなげてみようと思っています。
「これ、ほんとに着てあるいたんだろか」と思うような、
ものすごいのもありますね。
銘仙は、元々は表がだめになったら、裏返してまた着られる…
とまで言われた丈夫なものの代名詞みたいなものでしたが、
戦争で、質のいい絹糸がなくなり、ついには畳んだところから切れる…なんていう
ダメなものの代名詞になってしまったという、ほんとにかわいそうな素材です。
大昔の銘仙は、ほんとにしっかりしていますよ。
鮮やかな色合いの物を見るたびに、こういうぱっとした色のものが安く手に入るようになって、嬉しかったんだろうなーと思います。
化学染料のおかげですね。
今見るとこんなにしなくても、と思いますが、それまでの着物の色と比べると、その頃の人たちは嬉しかったろうなあと思います。
帯にする紬、着物の時のお写真よりも落ち着いた感じで、いいですね。
じつは、同じような色目のウールの着物を持っています。
百貨店催事で500円という掘り出し物ですが、遠目で見たら、この帯のようにもう少し落ち着いて見えてるのかなあと、思ったより長く着られるかもと思いました。
堅苦しい明治を越えて、ぱっと開けた感じですね。
あまりのハデつに、今のひとにも勝ってる…なんて
思うこともあります。
あの紬は、緯の赤系にグレーが上手に入れてあるので、
赤が沈むようです。
なかなかいい感じかなと思っています。
あとは布力だけですねぇ。