ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

梅雨の晴れ間に伸子張りぃ

2008-06-07 17:02:42 | 着物・古布
なので、昨日は大洗濯、今日は早いうちに大物を干しました。
まだお日様は待っててくれそうだったので「伸子張り」、
晴れといっても雲は多めで、日が当たらないから伸子日和でした。

今日のはちりめんなので、まー縮む縮む…。こまごま伸子を打ちました。
網目のような、水の流れのような、動きのある柄です。
こんな感じ、ちょっとぼかしの部分がきたなく写っちゃいました。
色も正確じゃありませんわ、もっと深緑です。
白いところはもう少しクリームです。


  

 
ところどころ濃淡があって、それがアクセントになっています。
なんか水面がキラキラ輝いているようにも見えて、なかなかいい柄です。
ただねぇ、こういう柄は、じっと間近で見ていると、目がヘンになってきて、
伸子をまっすぐ打ててるのかどうか、あれっ?なんて…。
ちょっと渋い色合いですが、着てみたかったです。
ところどころに茶ジミが飛んでいるし、落ちない汚れもあるので、
これはキモノとしてはもう着られそうにありません。
表地の深緑の無地と合わせて、昼夜帯かなんかにしたらいいですね。

さて、伸子張りのあとで、古いゆかたを何枚か出しました。
嫁入りの時に持たせてもらったものやら、自分で買ったものやら、
体はひとつしかないってのに…とブツブツ言いながらも、たのしい~~。

では、浴衣の帯結びなど、やってみましょう。
まぁ、若い方なら「文庫」とその変化させたもの「花文庫」とか、
いろいろあるんですが、おばさん…、いやいや年齢を重ねてくると、
華やかな帯結びはちと抵抗があるし、だからと言って
十年一日のごとく「貝の口」でもさみしいなー…なんですよねぇ。
ちょっとやってみましょうか。
あっ、もし文庫にするなら、横の羽の幅を狭くして、
真横にピシリとひろげた「一文字」がお勧めです。
大人の女の「隙ナシ文庫?」

あとは貝の口より少し華やかな「矢の字」ですが、
この結び方は、いろいろな名前がついて呼ばれています。
とりあえず、矢の字とバリエーションで。
上と下、似てますが違いますね。
上は「矢の字」と普通に呼ばれているものです。
下は「変わり矢の字」などと呼ばれます。



   

     
結び方の違い、矢の字の場合は、結んだとき全部帯を引き抜きます。


引き抜いたタレを向かって左に折り上げます。


手を右に向かって折り上げます。このとき半分に折らないで、
そのまま通せば、大きめになります。右下の長い分は折り上げて収めます。
ての幅を半分に折って上げると、上の大きい写真になります。お好みで。





こちらは「変わり矢の字」の場合、タレのほうを途中まで引き抜いて止めます。
これ、実は先日の「ひっかけ」と同じなんですね。


引き抜いて「輪」になっているものをそのまま向かって左上に折り上げます。


右下の「て」を右に折り上げます。幅が広いままでも同じです。


いかがですか?下に下がるたれが、斜めになるかまっすぐか、ですね。
それと、裏表の違う帯を使ったのでお分かりと思いますが、
出る面が違いますので、色の違いを楽しむこともできます。

貝の口よりは、少し華やかになりますね。
もうひとつご紹介は「カルタ結び」、これは結び目がないのでラクなんです。
ただ、半幅だとなんとなく大きくなるので、私は(チビなのでよけいに!?)
左右に出す分を控えるようにしています。

まずは背中の中心に帯の幅の中心を持ってきて、下にたらします。
これが「て」になります。長さは帯幅の4~5倍くらい。
(青い線は背中心です)
そしてきっちり90度倒して、つまり写真のところが45度になるように、
胴にふた巻きします。


しっかり巻いて、折ったところがズレないようにしてください。
写真とるのにおさえられなくて洗濯ばさみ使ってます。すみませーん。


下の「て」を持ち上げて、下もきっちり整えながら上にあげて背中に通します。


通したら引っ張って、ゆるみやズレがないように整え、上も平らにします。


胴に巻いたほうの残りを適宜な幅に折って…


下にたれている部分を持ち上げて、そのまま帯の背中に収めて下に引きます。


帯の残りは、たたんで下から押し込んで隠します。


「結び」をしませんので、きっちりしないとゆるんできます。
元々お太鼓の原型ですし、心配なら細い帯締めをどーぞ。
カルタが三枚並んだように見える…というのでこの名前がついていますが、
元は男の帯結びなので、半幅で締めると横幅が広くなります。
やわらかいと、左右がへらへらしたりもありますので、
最初から少し細めの帯を使うとか、硬さのある帯にする、
左右に出る分を少なくするなど、工夫してください。
さっきの帯で結んでみました。ちょっと左右小さめにしています。


     


この帯は両脇が紺地なので、帯が少しが細く見えます。
帯の色柄によっても、見た目の雰囲気がかわりますから、
そのあたり、あれこれやってみてください。

このゆかたは、バサマが40代できていた糸巻き柄のもの。
譲ってもらったので、喜んで着ようとしたら、けっこーヨレてる…。
バサマ、これ好きだったしなぁ…洗って糊つけよ…。



ランキングご協力、ありがとうございます。
がんばりまっす、ので、よろしくお願いいたします。

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして☆ (ノブ)
2008-06-07 17:52:45
名前を連呼されてるようで思わずコメントを残したくなりました。
「シンシ」ですよね・・・
楽しそうなのでこれからもオジャマさせていただきます♪
返信する
面白い柄ですね (otyukun)
2008-06-07 22:50:27
にょろにょろした柄の小紋ですね。
ローケツでこんな柄を良く染めていました。
グリーンの部分をロー筆で描いて、地染めします。
出来上がりは丁度この小紋と逆でグリーンの所が白くなります。
懐かしいですね。
返信する
Unknown (陽花)
2008-06-07 23:22:21
今年は雨がよく降りますね。
梅雨の晴れ間に伸子張りとは、よく働かれますね。そろそろ浴衣の季節になりますから、
反幅帯の結び方、ご存じ無い方は喜ばれると
思います。
ランキングもアッと云う間に追い抜かれました。さすがはとんぼ様、上位目指して頑張ってくださいね。
返信する
Unknown (のん猫)
2008-06-08 01:39:58
素敵な柄が伸子張りされているな~と、一見浴衣かな?と思いきや縮緬小紋だったのですね。
今年は浴衣ぐらいはなんとか着てみたいと思っています。
ランキングバナー発見!
ぽちっと押していきます~。
返信する
おお! (2猫の母)
2008-06-08 13:42:24
いろいろ工夫いただいてありがとうございます。カルタ結びはたまに気分を変えたいときにします、車の運転にはぴったりですよね。田舎なので車が必須、だからどうしても背中ぺったんこ結びになってしまうんです。
返信する
Unknown (とんぼ)
2008-06-08 17:41:32
ノブ様
ようこそおいでくださいました。
まぁすみません、「連呼」してしまいまして。

最初にに「しんし」と打ったとき、
「紳士・真摯」違うって…と、
「のぶこ」でうったら出てきたんです。
申し訳ないですー。
こりずにお越しください。
よろしくお願いいたします。


otyukun様
おもしろいですね。
単純なんですが、うごきがあって、
パキッとした柄です。
ろうけつもおもしろいでしょうね。
着てみたかった柄です。


陽花様
ほんと5月から、晴れは数えるほどじゃないかと
空ばかり見ています。
梅雨は長いかも??
ランキング、たのしいものですね。
励みになりますー。


のん猫様
バナーぽっちりありがとうございます。
これ、紺の柄だったらゆかたにいいですね。
着物、来てくださいね。
ガンバロっ!


2猫の母様
現代の生活では「イス」が多いので、
どうしてもペタンコ結びがいいですね。
少しでもお役に立ててよかったです。
返信する

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