もー必死で片付けておりまして、出てくるわ出てくるわ、ゴミとガラクタが・・。
古着と洋服の整理をしていたはずなのに・・・、気を取り直して、
これは胴裏にまぎれてはいっていました、羽裏です。
さて何の柄?パッと見てすぐにお分かりになりましたか?
「さんすくみ」の図柄、「狐拳」といわれるものですね。
三角の上が「庄屋」、右下が「狐」、左下が「猟師」です。
上からみたところをデフォルメしてうまく三角の中におさめているんですね。
それぞれの白っぽい輪郭に絞りを使っているなど、なかなか凝ってます。
元々これは表の羽織生地がほしくて購入したもので、羽裏をはずしてから
「これ何の柄?」と、しげしげと見てみたら、こんなおもしろい柄でした。
「さんすくみ」と言うのは、元々は「ヘビ・カエル・ナメクジ」ですが、
世界中にいろいろな組み合わせがあるようです。
要するに「じゃんけん」の元なわけで、三つのものが互いに
片方に強く片方に弱い、ということを決めておくわけですが、
「なぜヘビがナメクジに弱いのか・・」はどうもよくわかりません。
とりあえず、その数ある「さんすくみ」のひとつが「狐拳」で、
猟師は狐を狩るけど庄屋には頭があがらない、庄屋は猟師には強いけど
狐には化かされる、狐は庄屋は化かしてからかうけど猟師の鉄砲はこわい、です。
この「狐拳」そのものは、ただのじゃんけんと同じで、
歌うような掛け声にあわせて、猟師は両手で鉄砲を持つ形を作り、
庄屋は手をヒザの上におく、狐は手を耳の上にひろげて「狐の耳」を表す、
と、動作が決まっています。片手でホイとできるジャンケンより、
ちょっと複雑ですね。この「狐拳」を更に「三回勝ったら『勝った』と宣言する、
宣言して『一本』・・」と、少し複雑にしたものが「藤八拳」。
このほかにも、たとえば「あっち向いてほい」のように、狐拳をやって、
勝ったものが「手を上に」とか「手をヒザに」、つまり「狐のかっこう、
庄屋のかっこう」という意味のことを言って、負けたほうがそれにつられて
言われたものの形をとってしまうと負け・・など、より複雑なものもあります。
いずれも「お座敷遊び」として、今もつたわっていますね。
普通のじゃんけんでも「じゃんけんぽんあいこでしょ」という掛け声があります。
このじゃんけんも「じゃらけつホイ」とか「じゃんけんほかほか北海道」とか
いろいろな言い方がありますね。「最初はグー」って言うのは、
昔からあったんでしょうか、あまり覚えがありませんが。
ちなみに「足じゃんけん」は足の指まで血行をよくするので健康にいいそうです。
みなさんは、足の指、ばっと全部開いて「パー」ができますか?
男性は、どうもよくできない人が多いようですね。とんぼは満開に開きます!
が、この前チョキ(足の親指を立て、残りの指は折る)を出して足がつりました。
やっぱり運動不足ですー。
さて、お片づけの成果?をもうひとつ。こんなのが出てきました。
「備後絣の反物一反」です。
残念ながら、元から折りたたんだところにヤケがあります。
モデルさんはなんと・・・
山本富士子さんですー。懐かしいですね。
母がこんな柄の「ひっぱり」を着ていました。
とんぼのところには、こういう絣で作ったものも何枚かあります。
たとえばこんなの・・
農家の蔵からひきとった骨董品の中の着物の山から出てきたものだそうです。
野良着として作り置きをしていたんですね。まだ水もとおっておらず、
そのまま置いたら、ちゃんと立ちそうなくらい、バリバリに固いです。
木綿関係は、以前「キッチングッズ」として作っていたものに使うため、
ハギレなどたくさん集めましたが、そういうものも
パッチワークに使う方がいらっしゃるでしょうから、
ハギレとしてセット売りしようと考えております。
このほかにも、今日は「木綿もの」を片付けまして、会津木綿やら、
久留米やら伊予、備後、と木綿と格闘しておりました。
また明日も続きます。さぁ、何がでてくるかなー。
絣のひっぱりともんぺ
私も何絣かは知りませんが結婚
するとき持ってきました。
いつの頃かもう処分してしまいました。
畑もないので多分一度も着なかったと
思います。
ただ、ウールのひっぱりは今でも
着物の上に着ますけどね。
ひっぱりって、便利ですよね。
私も嫁にくるとき2枚持ってきたんですが、
木綿でもかすりじゃなくて、縞柄と
なんか小紋みたいなのでした。
縞のほうはまだ使っているし、
そのあと化繊のものを買ったら
カサカサうるさいんですー。
しょうがなくて、やっぱり紬の古いので
作り直しました。ウールもいいですね、
今度はウールで作ってみよう!
あ・・すんごいババくさい柄しかないわ・・。
久留米に伊予、備後ですか~大好きな絣ばかり♪そういえば、学校の先生が、山陰の絣の話のときに、男の人がおむこさんにいくときは茶色の地の絣の着物をもっていったんだとお話してくださったんですね。女性は藍、もちろん自分で織って。何故茶色なのかわからないので調べていると。その後私も調べたけれど、どうしてかわからないままです。ずっと気になっていました。どなたかご存知の方、いらしたら教えてください。
茶色の絣、と言うのはたぶん「茶綿」で作ったものではないかと思います。綿と言うのは普通は「生成り」と言われる少しクリームっぽい白が普通ですが、茶綿とか緑綿と言うのもあるんです。今はけっこうあちこちで栽培されていると思います。よく「オーガニツク・コットン」を扱うお店で、タオルなどで売られています。アレは染めたものではなく、元々の綿の色です。もしかしたら、女は藍で染めた紺地にかわいい絣、男は茶綿そのもので作った絣、ということではないかと・・。確か、山陰も茶綿の産地であったと記憶しているのですが。あー調べてから書けばよかった、ごめんなさい。
とりあえず、米子で茶綿はとれたということ、やはりその茶綿で織ったのではないか・・という記述を見つけました。あいまいな記憶でしたが(って失礼な)、
嫁に行くとき○○を持って行く、というのはよくありますね。今はもうありませんね。そういう風習は。
着ながら・・って言うほうがらしく聞こえますねぇ。昔の言葉は長い間に転訛したりしますから、たとえば「黄」のほうなら「黄殻」とか「木殻」とか、あったかもしれませんね。緑綿と言うのは、写真でしか見たことないんですが、それも糸になっちゃってからの・・綿の実のときから緑なんでしょうね。自然ってフシギですね。茶色の木綿絣、どこかに子供の着物があったはず・・。もっとも元が茶綿かどうかは・・ですが。今、オオソージしてるとこですので、でてくるはず??もう、古着ばかりで、あたらしー着物がほしい??
子供の茶色の木綿絣ですかあ。可愛いでしょうねえ!楽しみにしております。