悲しいほど変わる街並み。ほんの数日の間に 通いなれた 郊外の
コンビニエンスストアのお店の姿は消えて、空き地になっている。
もう、地元の農家のトマトは買えない。大好きな バターフィンガーも…
これから、どこへ行ったら いいのでしょう。
お散歩の楽しみもなくなって、ただ、ぼーっと、のろのろ
曇りの空を、日傘を杖代わりに、残りの2千歩ばかりを
裏町沿いに 我が苫屋 に帰るだけ。ポケットの中で、チャラチャラと、
主を失った小銭は 手持無沙汰に 遊びます。
中年の男性と女性たちが、停車場で 乗り合いバスを待っています。
いつものお顔馴染みでしょう、大声で会話を交わしています。
街路を隔てて こちら側の歩道を わたしは そっと歩きます。
いいえ、俯いてだけではありません。
この季節、そよ風に乗って 枯葉は はらはらと 散るのです。
きれいな 見事な絨毯を ほら、このように 敷いてくれました。
その中の、きれいに色づいて、みごとなシミを付けた葉たちを
選よって 持ち帰りました。
我が家の 狭い広間に 並べて、レモングラス・ティーを
添えたくなりました。
二枚目のお写真の 秋の終わりの 悲しそうなレモングラスも
もう 老株です。あと何杯 ハーブティーにお付き合いできるのか。
残り少ない葉を数えたら、10本ばかりです。今年は もう
数杯分で おしまいでしょう。
今朝の お散歩は 少しだけ しんみりと、滞りなく済ませました。