今夜も 小川未明さんの ”月夜とメガネ”
を聴きながら 眠りにつきます。
わたしは すっかり 物語の中のお婆さんになりました。
時は春 緑のころ 月夜の晩に 街はずれにひとり暮らす
おばあさんは いつも窓辺に、ランプの明かりで
お針のお仕事を 楽しみます。遠く過ぎ去った想いを
穏やかな気分で あれこれ述懐します。思いだすのは
なんといっても 遠くで暮らす
お孫たちや 身内のひとたちの 安否…や…
お婆さんの眼は すっかり霞んで 不自由で、糸は針の
目処に通しずらい…丁度
素敵な月の今夜 窓の下を訪れた サングラスをかけた
メガネ売りの男は お婆さんに とても具合のいい眼鏡を
選んでくれました。‥それから‥お婆さんを訪れたのは
…野バラの香りを纏うた 髪の長い綺麗な少女でした。
小さな指を 傷つけて、血を流して、痛がっています。
おばあさんは 早速 さっきの眼鏡をかけて 叮嚀に診て…
少女を 胡蝶の化身だと、知りました!
優しく 労わりながら お婆さんは きれいな少女を
戸外の 野ばらの咲くお庭に 導きました。
いつの間に 少女は 音もなく そっと・・・
静かに 野ばらのて我が家へ 消え去りました…
さて わたしも寝よう…お婆さんもお家に戻りました。
しずかに ’庭の千草’は 優しく流れています。
独りぼっちなお婆さんのわたしも 本当に心地よく
寝てしまいました。わたしは今、心からおだやかです。
いつの間にか 吾が愛器 ギャラクシーS4も
暖かいお布団の上の 夢の世界へ‥‥放浪中…
数日前から 東京の夜空は お星さまがとても綺麗でした!
でも・・・今夜あたりから、雨の予報です…
わたしは 雨も好きです… 雪は もっと好きです。
皆さま ぐっすりおやすみなさい・・・