静かな生活  微睡の 私記

 
さりげなく 簡素に生きたい。傍らに コーヒーがあって
とっておきの本たちがあれば それだけでいい
 

ミステリ作品は 真夜中 スマホに限る・・・

2022-02-19 15:53:10 | 読書

    ミステリー小説に夢中です。
   昨夜も、深夜まで、江戸川乱歩の【石榴】を堪能しました。
  読後感の なんとしんみり、そして心穏やかな気分にさせられたことか。

   わたしの読書の楽しみ方は、スマホで、寝ながら聴く読書です。
   この時代、殊におとしよりの、しょぼしょぼ眼の、
  不器用老人には、スマートフォン読書暮らしは天国です ♬♫♬

   【陰獣】は 恐かった! あの作品も、これも、怖かった…

   そうそう、夢野久作作。以前、それは頁を繰って読んだ
   ’’ドグラ・マグラ’ 何日も何日もかけて読んだっけ。けれど、
   気が狂わなかったよ。私って鈍感なのかなあ…
 
   シャーロックホームズに始まる探偵もの。
    次なるは ギャオーで、名探偵ポワロものを
  お上手に画像upできるように、工夫しているところです;;;
 
   地域の図書館据え置きの大文字本は、ステキだけれど、
  数年前から、車も操作しなくなって、コロナ恐さの引きこもり。
   今じゃ 全く スマートフォン漬けの読書暮らしです。
   岡本綺堂作の、銭形平次捕物控え。がらっぱちの八五郎が
   お気に入りです。
  もちろん半七捕物帳は大好き。大阪恵吉も好きだし、浜尾史郎も、
  蘭郁二郎も、あの人も、この人も…
   
   幾多のお気に入り作家ものは、わたしの生きているうちには
  もう 読み切れまいね…さみしいね…

   歳を重ねることの侘しさって、
    この辺りに在るような;;;この感慨、無為か 有為か。

   
   

ときどき 素敵な言葉に 出会います

2014-12-07 10:10:16 | 読書



〝なつかしい時間" それは、啓蒙している詩人 長田弘さんの ことばです。

「〝ひらがな"で表わすから、〈なつかしい、今〉を いうときの

すてきな言葉」なのです。

わたしは 老人の 変わり映えのない 日々の生活を、日常のなかの

大事な流れとして、楽しく 過ごすことを 習慣化するために、詩人推奨の

"なつかしい時間" を 努めて心に描きます。

すると、どうでしょう! 〝ああ、めんどくさい。ま、明日にしよう…"は、

夜になって、寝る時になって、取り返しのつかない、無駄な日だった…

と、悔やむことも、以前より少なくなった。


楽しくなるための、心のもちよう、って、とても大切だなと、思う。

飲んで百歩、断って百歩、つまり、人生って、そんなもの。

潔くあきらめる、心の切り替えも大切だな、とこの頃つくづく思う。


ただ今

免疫療法、と自称する 発酵食品摂取に 当にカブレている。

自家発酵のカスピ海ヨーグルト、でしょ。自家仕込み塩麴タレでしょ。

お砂糖不使用の甘酒 でしょ。ぬかみそ漬けは 当然。しかし、です。

納豆だけは なんとも受け付けません。あのニオイと、

絡みつくような 長~いベトベトには 手をやきます。

ブログの更新を順調に行える目鼻のついた頃、以前の様に

イギリスパンも焼きたい。コーヒーケーキも、と、意欲的です。

体力改善療法、と称して、気が付いた時、いつでもスクワット20回。

腹式呼吸。それと、ときどき 太陽を浴びる、などなど。すべて習慣化。

お医者さまに頂く 背骨の痛み止め薬断ちも、かれこれひと月経過です。

甘え抜きで、病状悪化などなし。つまり自称治験、当分続けていよう。

一つだけ、〝なつかしい時間"の、不実行なこと。流しの食器類の片づけ。

哀しいかな、まったく半端で、やりきれない。

明日のために、明日、でなく、ブログの更新を済ませたらする…スマナイ。



老人の 日常生活の〝習慣化" は、どれだけ長生きすれば達成するもの

やら。継続は力な る前に なんと骨の折れるもの で あることよ。



おお〝なつかしい時間" の、テーマでした。やさしく、やさしく…なろう。






東京の人の 心のふるさと 隅田川

2014-11-27 12:02:28 | 読書




【墨田の花火 という名の アジサイ。数年前の 五月の頃、

通りすがりのお花屋さんで 鉢植えを買った。以来 ずっと元気です。】



小雨の続いた 火曜日と水曜日に 木下杢太郎氏の随筆"市街を散歩する人の心持" を、

声を出して、自分だけのために 読んだ。氏は、詩人なだけに、文章はひきつけます。

幻想の中を、ただゆっくりと、作者と一緒に 二時間も、 銀座裏の路地、 日本橋、

清州通り、深川、 隅田川に架かる いくつもの橋を渡り、品川辺りを散歩した。

読み進むうちに、界隈の地名に導かれて、長唄、三味の音の聴こえる 哀れな

当時の 生活の姿など、明治末期の頃の、薫りも漂います。

ふと、気づくと、永井荷風様の姿も、影のように歩きます。

滝廉太郎さん… どれほどか 隅田川を愛していたことでしょう。

"春のうららの、隅田川…" 口ずさんでいる わたしです。



平成元年の一年間、義母の入院していた 浅草の さる整形外科病院を、

週に一度 ほど、ここ多摩の地から見舞い、足を延ばして 浅草界隈の

金物店で 包丁など、台所器具を買ったり、半七十手捕り物、藤村の

"夜明け前"を 連想しながら、仏壇店通りを 歩いたものです。



いつの日か わたしは、 隅田川の川下りを、 もう一度、

命を長らえる糧にして、そこに望みを託したい。












小雨もまた嬉しいもの

2012-11-26 11:59:17 | 読書



    
 


いつもの小道を手ぶらで歩いていると、むこうを

  
  
  通る人は雨傘をさしています。そろそろ朝の


 九時ごろです。一切の 音はしなくて、ましてや

 
 雨の気配は 微かさえも ありません。 わたしは 防寒帽子を


 被って、 防寒手袋をはめて、首筋をスカーフでしっかり 

  巻きつけました。 自然は 薄暗いなあ…


  リハビリお散歩をします。 風はなくて、人も 通らなくて、 こんな


 素敵な空気は天の恵みです。詩人の長田弘さんの 

 
 ”深呼吸の必要”の ”散歩”を念頭に、


 ただ歩いています。手に 何ももたない 急がない・・・

 
 と くり返しながら、歩くことを たのしみ たのしみ、


 わたしの いつも通る、人のあまり通らない


 森の道を 歩きました。ぼんやりと立ち止まって、


 心もち空を仰ぐと、鼻の先に ピチ 頬に シト・・・


 小雨、ふーん、霧雨ではない・・・降っていそうな・・・


 けれど、雨ともいえない・・・ 歩道の鉄柵を


 眺めると、水を きっと置いてあり、濡れています。


  それでも、身体に水気は、少しもなくて…


  このごろの雨は、なんて淑やかなのでしょう。


   帰って、アンドレ・ギャニオンの ピアノソロを


    聴きながら、熱々のコーヒーを淹れてます。


  長田弘さんの著書”散歩する精神”の、


   「たった一人で生きた男」と、


  「サラマンカの男」 を読みました。なんだか、


 「サラマンカの男」は、まるで、初めて読んで


  いるような気分です。きっと読み残してあったのでしょう。


  それだから、読書って、幸せを運んできて くれます。



  どうぞ、素敵な一日が訪れますように~~~