静かな生活  微睡の 私記

 
さりげなく 簡素に生きたい。傍らに コーヒーがあって
とっておきの本たちがあれば それだけでいい
 

インコたちと終日遊んだ日

2005-12-03 19:38:15 | ペット
 わけもなく鬱々と気分のすぐれない日があるものです。
今日がそんな日。朝からなにも手に付かない。 コーヒー
ばかり淹れて、美味しいと思えない。私は気が狂ったのかしら。

ただ、飼っている小鳥たちの、あどけない鳴き声に、慰められる。
ゴールデン・チェリーの花子さんと黄粉さんは ラブラブです。
セキセイインコのひよこさんと秋子さんは女性ながらとても中睦まじい。
秋子さんはそろそろ6歳の、かなりの老鳥です。小ぶりの姿はいいのに
老いの兆し。すっかり覚悟を決めて、大切に見守っています。
ひよこさんは2歳のすっかり成鳥なのに、家に来たときひよこだったので
ずっとひよこさんです。ひよこさんは、大振りで、飛べるのに飛ばない。
私の肩や、腕、膝の上、お腹が大好きです。一緒にお昼寝すると、
いつまでもじっと、わたしの身体のどこかにとまって、
お腹が空いたとき鳴いて、
籠に帰せとせがんで合図します。
私の悩みは、小鳥たちの増えること。旅行が出来なくて、そして、
そんなことを考えた自分の冷たさに、あとで後悔します。

2001年1月の日記を読み返しました。
新子さんが 私の掌からパンを啄んだ週です。内気で隅っこに
ばかりいた新子さん。そんなある日、わたしの掌に乗って、
粟玉を啄んだときには、涙の出るほど嬉しかったな・・・。
そのこも、わけあって人手に託したことを、悔やんでなりません。

日に日に親しみを示し、この掌からエサをねだるようになりました。
もう、この手なんか怖くないわ、とでもいうように。
しかも二子ちゃんや藍ちゃんと争い、
押しのけて、誰よりも早く、真っ先に私の掌に、そろ・・、
そろ・・、そーっと乗ってくれたのです。こんな嬉しい現象が、
現実に、起きようとは!

新子さんは女三ノ宮ととても仲がよかった。
寒がりで、いつも彼女の懐に頭を差し込んで
寝てばかり居る。たまに起きているときは、
眼をとても小さくしている。こんな新子さんを、
初めは病気だと思った。何れ近い頃に死んでしまうだろうと、
つらい心の準備をしていたけれど、
観察を続けて、日が経つにつれて慣れてみると。。。

女三の宮のニックネームはサブちゃん。
五年前の師走のころポパイと並子さんとの間に生まれた
三姉妹の三女です。もちろん二子ちゃんは次女です。

二子ちゃんはとてもいい子でした。いずれ、お話ししましょう。

長女の一ちゃんは、誰よりも元気で活発でした。
体格は父親に似て非常に良く大柄。それなのに、
二歳の春、こともあろうか、原因不明の病気で突然、
呆気なく命を失いました。そうだ、父親のポパイとおんなじ
亡くなりかた。突然、呆気なく。去年の春のある日曜日の
早朝、鳥篭の片隅に、蹲るようにして命を絶っていたのです。
病気など無かったはずなのにどうして? あまりに不憫な
ポパイの死。彼の遺体はしばらく冷凍庫に安置しました。

今年、再び12月25日はやってきます。
あれから二年経ったのね。3年の歳月・・・。
あの頃は、新子さんも、サブちゃんも生きてたね。
そして、君も・・・。元気な君だった。
 間もなくクリスマス。  もう君はいない。 私は独り。
君の好物はコーヒーケーキ、材料を揃えました。 
あの年、ケーキを下準備したまま、冷蔵庫に寝かせ・・・。

あの日も 小雨だから、終日桜さんたちとあそんだ日。
 桜さんは二年前、20歳で永眠しました。
小桜インコとしてはずいぶんの長寿。
インコも年を重ねると 白髪が生えることを桜さんから
教わりました。それから、背鰭のあたりの羽が薄くなって、
そして更に、歳を重ねると、頑固になる。長年連れ添った妻
鳩子さんを失った後の、長年の寡暮らしと、独り身の孤独から。
人間も、小鳥も、老齢は強烈な病気・・・。