静かな生活  微睡の 私記

 
さりげなく 簡素に生きたい。傍らに コーヒーがあって
とっておきの本たちがあれば それだけでいい
 

小雨の日には本に休む

2007-02-23 17:40:27 | 日記・エッセイ・コラム

 小雨もいいな、とつくづく思う。 牛乳、お豆腐、ヨーグルトなどなど、必要な食料を愛車『R2』で、午前中に買いだしたので、午後は、心を緩やかにして、大好きな本に遊びます。いつものパターンとはいえ、やはり安全運転のあとの満足感は何にも代え難い。

 さて、今日の読書は、辻 邦生著「永遠の書架にたちて」。辻氏は“書くことの快楽”という節で、“トーマス・マン ”について若かりしころから続く思いのたけを綿々と綴ります。釣られて読み手もずんずんマンの世界に、その快楽こそ読書の愉悦、とばかりに のめり込んで行きます。間もなく、そこは凡人の己、 パラパラと本をめくって、前に挟んだ枝折りを見つけちゃった。デジカメの【イギリスパン】の画像プリントです。それは去年、とてもふっくら上手く焼けたっけと、記念にぱちりの! こうして中途コーヒータイムは生まれました。しめしめ、先ほど仕入れたばかりのUCC キリマンジェロ。 ついに読書タイムは珈琲ブレイクに代わったまま、無難に一日は終わろうとしています。これでいいのでしょうか、こんな、生活に役立つわけでもない暮らしぶりが・・・。


ターザン森の方へ

2007-02-21 12:52:56 | バードウォッチング

 畑道を通って、いつもの散歩コースの深呼吸野原へ向かいます。

 この界隈の住人たちに、かれこれ三十有余年前から呼び慣わされている“ターザン森”。楢やら櫟など、武蔵野の落葉樹はすっかり葉を落としていて、晴れた日の空は筒抜けのまま私の真上に広がります。積もった枯れ葉と、清潔な空気の生み出す、森の薫りを胸いっぱい深呼吸します。私の宇宙、野原、空間です。冷たぁいそよ風に首筋をさらしながら、どこからか聞こえる野鳥の囀りを追いながら、林をゆっくり進むと、裸技にそーっと留まっているのは、枯れ葉のような、冬鳥たちです。こちらが停まると、安心してか、彼らは枯れ枝をあちこち動きます。よく見ると、ずいぶんいるのですね、何鳥かしら? スズメより小さな、尾羽は躰程の長さです。彼らのさえずりを真似て、つつつと小声で呼ぶと、少し近づいてきて、更に増えます。この時、彼らに近づいてはいけません。彼ら、よく見ています。こちらがそっと後ずさりすると、安心して、せっせと小枝をつついています。いつまでいても飽きない(バードウォッチング〉ミニ版です。

 去年の今ごろは、雪に埋もれて、真っ白の平野だったこのあたり、 いよいよ暖かくなり出すと、もう、雪は望めないかも知れない、と少しだけ寂しさを思いながら、残り少ない季節の恵みを享受しました。