静かな生活  微睡の 私記

 
さりげなく 簡素に生きたい。傍らに コーヒーがあって
とっておきの本たちがあれば それだけでいい
 

土鍋で炊飯ってこんなにご飯が美味しいのね

2010-12-15 19:25:11 | 食・レシピ
      Dsc01327



 
      昔むかしの、市販の小さな土鍋と、 愛用の 自作の飯碗です。


    飯椀は土は志野、釉薬は志野釉、灯油窯で焼いた飯碗です。



かの名陶芸家加藤唐九郎の茶碗にぞっこん参っていた 



16.7年前、殊に”淡雪のごとき白”の 志野の白釉を夢見て焼いた作品です。


思いがけなくも 指跡を残した部分を”景色”と、今は容認しています。



     ~夢は現実  現実は夢~ ふと思い出すのは、《オーレリア》の作者、



    ジェラール・ド・ネルヴァル。作品冒頭の [夢はもうひとつの生である] 


    と記す かの名句は わたしに 人生のありようとでも言えるほど、


    強烈な思想を植え付けた、生き方の師です。


    ”火の娘たち”の 作品も、読み進み、進むうちに、


    いよいよ 現実と夢の境を不要なものと、快適な気分で味わうこの頃、です。



               
     独り暮らしにも慣れました。 かつて使っていた大きなガス炊飯器で炊く


    ご飯は、食べきれなくて、ついつい冷凍庫に仕舞いっ放しの日々がずいぶん


    続きました。賞味期限が気になると、もったいなくても、廃棄処分するしか

    ありません。


     ようやく 炊飯器も古くなったので、小さな土鍋で、ひとり二食分の

    1カップを 炊いています。 


     食してみて、びっくり! ご飯がこんなに美味しいって、生まれて初めて知りまし

    た。 もう、手放せません。食生活の流れが変わりそうです。ここ数日前から、

    お昼を摂るようになりました。


     おみそ汁も作るのが楽しくなりました。 レシピも、気分のいい時は、


     いろいろ工夫します。


      土鍋の ご飯の炊き方は、インターネットにしっかり教わりました。
    

    インターネットって、情報の宝庫、わたしの無二の相談相手です。





          ♪ ~~~コード奏法の練習メモ~~~~♪


             【 C の転回コードを完璧に覚えよ !  ]



    こう走り書きしたメモを今朝、ドレッサーの下から拾いました。


     日付は10月29日。


      なつかしく、われながら愛おしくなって、C の転回形を何度も弾きました。
     


  ちょうどあの頃・・・コードのお勉強を始めたのは・・・右手指のコード練習でした。


   あの頃を思い出すうちに  ついつい夢中に弾いています。 そうだ、 

   
   今日、  key in C の 3音構成のダイアトニック・コードの、


   7個の転回形をマスターしたくなりました。


    C,  Dm、 Em、 F、 G、 Am、 Bm-5。


    規則的な指の押さえ方で覚える練習を模索します。

 
     白鍵だけのコード奏法なので、 指は 先ず 基本形を123、


     第一転回を234、第二転回を124 と押さえます。

    
     第二転回を124 にしたのは 個人的に なんとなく


     押さえ損じがなさそうだから、というだけの理由ですが。


     指に習慣的な形で覚えさせることを心がけました。


     将来、指使いを変えるときが来れば、その時また考えることにします。


          
              ~~~~~~


       この頃、サンマが非常に安くなりました。

      
      もう そろそろ夕方、夕餉の時間です。


        サンマをガスオーブンで 両面こんがり焼いて、8分。 


         サンマ専用の お手製の長皿に、近所の農家で買いたての

        大根を 鬼おろしでゴリゴリ 粗めに たっぷりおろしました。 

       たっぷりの上にサンマを二尾 なかよく盛り付けました。


       二尾の隙間にヤマサの有機しょうゆを 小さじ二杯 ちょろちょろ

       垂らして、味付けおしまい。

 
        こんがりサンマの上に、観賞用に育ててある鉢植えの

       バジルの緑色を 五,六枚 ちょきちょき剪定して、そっと飾ると、

       ひとりのディナーは豪華そのもの…


        今夜の飲みものは ラパッツァの甘ぁいカフェオレ。 そして


       泡盛は、人肌のお湯割り。 

  
          BGMは 大好きな坂本龍一氏のピアノ ♪ ここ ♪  








              

   
   


Ms.Hanna  わたしの薫り茶

2009-07-22 11:15:16 | 食・レシピ

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  六年ほど前、近しい人から贈られた沖縄マンゴーの、大粒の

美しすぎた種を、果物皿から鉢に埋め込んだところ、見事に芽を出し、

見事に育ち、窮屈そうになったので、小さな庭に移植しました。

 なんとまあ、いよいよ見事にのびのびと両手を拡げて、

大人の背丈一メートルほどにのびました。ここは東京多摩。遠く、

南国沖縄の果て、やんばる生まれは、東京の冬の霜とともに、

ときどきは、愛用の東京牛乳のパックの水を掛けたりして、

今じゃ元気な多摩っこです。柑橘類特有の香りを放つので、青い

大きな幼虫が一匹、二匹、マンゴーの葉を、食べつくした

年もありました。それでも黙って、ちょうちょに育つまで待ちました。

ネットを被せると、飛び立てないので、それはやめます。

自然は共棲の掟を守ります。ちょうちょの幼虫はある日突然、

消えてしまいます。雀よりもっと大きな鳥がやってきて、それとも

小心な人間がやってきて、退治したのかも知れません。

 マンゴーは、この地では実を結ばないでしょう。それでもいい。

 数日前、あまりにいい香りに促されて、一枝三角フラスコに指しました。

 葉を二枚、薄めのモーニングティーに浮けました。ほんの少し

だけ薫ります。思い切って、その葉に数か所だけ鋏をあてました。

見事に、柑橘の香りはカップのティーに移りました。

 わたしのティーに銘をつけましょう、≪Ms.Hanna≫

   ” 心の贅沢。 日常生活を、深呼吸。 寛ぎの時間が蘇る、

   心の散歩 ”  

  私の敬愛する詩人 、長田弘さん の詩集 《小道の収集》 

  の帯に書かれた文章です。馬場崎 仁 さん装丁の 

  本を開くと、最初の質問 という文章が、眼に入ります。

   ”今日、あなたは空を見上げましたか。空は遠かったですか、

  近かったですか。雲はどんなかたちをしていましたか。風は

  どんな匂いがしましたか。あなたにとって、いい一日とはどんな

  一日ですか。「ありがとう」という言葉、今日、あなたは口に

  しましたか~~~~~」

   昨日は、とてもきれいな空の雲に誘われて、界隈の見慣れた

車道を、この詩を想いながらドライブしました。バックミラーを覗く

たびに深く息を吸い込みます。 かつてあれほどに苦しめられた

喘息の発作を、今は懐かしさをこめて振り返り、

この星の美しさを愛でます。

 今日も、きれいな空です。ベランダには風が強く吹き込みます。

先ほどまでの雲はもうどこかへ飛んで行ってしまいました。

 パソコンの前の ≪小道の収集≫の傍らに My 

 Ms.Hanna を 引き寄せて、 柑橘の薫りとともに啜ります。 

 どうぞ、”今日も一日 ありがとう。 いい一日でありますように”