もう限界…帰還待ち29年も閉店へ
待ち続け29年閉店へ 拉致被害市川さんの実家スーパー
現地に家新築 修一さんの部屋も
2007年12月8日(土)10:11
鹿児島県鹿屋市の小さなスーパーが、近く店を閉じる。
同県・吹上浜で北朝鮮に拉致された市川修一さん=当時(23)=の両親が営む店だ。
父、平さん(92)、母トミさん(90)たち家族が帰りを待ち続けた29年間。
店は12日に取り壊されるが、「いつ帰ってきてもいいように」と現地に建て替える家には、修一さんの部屋も設けられる。
店の名は「スーパー市川」(同市輝北町)。
衣料品などを販売する前身の「市川商店」が開店したのは、修一さんが生まれた1954年。
78年7月に、生鮮品も扱うスーパーに新装開店した。
開店直後の大売り出しには修一さんも鹿児島市から駆け付けた。
「結婚を前提に付き合っている人がいるので連れてきたい」。
帰り際にそう話したのが、家族が最後に見た修一さんの姿。交際中の増元るみ子さん=同(24)=と一緒に拉致されたのは、その約2週間後の8月12日だった。
地域の過疎化。大型店の進出。そして、何より29年という年月が夫婦に重くのしかかる。
平さんは足を悪くして数年前から店に立てない。
トミさんも隣接する自宅との往復に苦労する。修一さんの兄健一さん(62)夫婦は、
救出活動で全国を飛び回る日々。店の手伝いも十分にできない。
「母1人では限界だ」。
店の前を走る国道の拡幅計画が出てきたことで、健一さんは閉店を提案。
トミさんも承諾した。
商店時代を含め53年間続いた同店。修一さんは今年、同じ53歳。
「過ぎた時間は埋められないが、もう一度、家族で喜び合いたい」。
取り壊しを前に、閉店準備に追われる健一さんが漏らす。
日に日に商品が減っていく店内。
スーパー開店直後、楽しそうに手伝ってくれた修一さんの笑顔が重なる。
「一生懸命やってきた。もう悔いはない」
「あとは修一の帰りを自宅で待つだけ。早く修一に会いたい」。
そう話すトミさんの瞳はかすかに潤んでいた。
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うーん、良い(?)話だ・・・・。
悲しい話ではあるが、感動的な部分も・・・・
父ちゃん、92なら息子も結構な年・・・・かと思いきや、53歳か・・・。
病気になっていなければ、十分生きている希望を持てる歳だね。
70くらいとかであれば、もしかしたら・・・・(涙)って事も思えるけど
もっとも、ニュースで余り話題にならなくなってきたからなあ・・・・。
毎日のように大きな事件が起こるため、古いニュースがどんどん埋もれてって
いますね。
「あー、昨日の事件の続報か・・・あれ?違う?よその県だ??
え?!またあったのか???」
ってかんじで、強盗が入っただの殺人事件があっただの・・・・。
正直、自分のことで精一杯で他人のことまで気が回らない状態なのです。
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