ひかりとしずく(虹の伝言)

勉強会や講演会、上映会のレポートなど主に載せています。

保健士さんの性と命のお話会へ

2013-11-16 | ともこレポーターによる記事
「命――小・中学生へ語ってみて――」

小学校から案内の来た保健師の能勢智子さん講師の研修会へ参加してきました。13年間にわたり子どもたちに「性」、「命」についての講座を行っているとのこと。とってもざっくばらんな語り口で、子どもたちがポロリと本音を出して話をすというのもよくわかりました。

彼女がこの活動をしているのは、保健士の学校で受けたある男性の言葉が印象的で。死期が言い渡され余命わずかという初老の男性の話を聞く機会があったとのこと。そこで、彼は「性を語ること=生きること」と黒板に書き残したのです。そして、自身の出産体験を通して動物的で野性味あふれる行いに好感を持ち、出産し終えた瞬間、「また産みたい!」と3回とも思ったと言うのです。助産院が良かったのですね。
 
私もお産を二回経験していますが、普通の病院の産婦人科で仰向けの分娩台でやりにくく、一人目のときは里帰りで、両親が外で待っていてくれたけど、不安で辛かったです。二人目も夫は長女を風呂に入れていて間に合わなかったのですが、マタニティスイミングにも訪ねてくれた産婦人科の医師と助産師さんにかかっていたのでリラックスが上手く出来て気持ちよかったのを覚えています。あれはビッグバンです。どうせなら、気持ちよく通り抜けたいです。実は私は水中分娩に憧れていました。やっている助産院まで調べたものの、夫が普通にしてくれって言うので止めたのでした。

能勢さんはぽぽろの会という母乳育児の会にも関わっていらっしゃり、出産、育児って人から手伝ってもらって助けてもらわないとできない。自分がそうだった。そういう関わりを今度は自分が若いお母さんたちを助ける為にしたいと思っていると言っていました。


能勢さんの言葉

「子どもたちに素敵な大人になって欲しい。そして、次へと命をつないでいって欲しい。そのためには、生きていて欲しい。」

「思春期は受験や部活動という大義名分があり、家の手伝いを免罪してしまいがちであるが、自立した大人に近づく大事な時期です。」

「「口、胸、パンツの中は大事だよ」と教えている。この三つはプライベートゾーンです。」

「親として子どもが当たり前のことをできるように躾をするのは大事なことです。」

「今、保健所での育児指導に関わり、朝は何時に起きて、夜は早く寝かしつけようという生活のリズムをつけることもしていないという若いお母さんが何人もいて、指導している。」



能勢さんは子どもたちに自分で起きれているか、料理できるか、自分の部屋やスペースを片づけられるか、洗濯をできるか、と問いかけているそうです。例えば、男の子なら、下着を汚してしまった時に、捨てているという子もいたようですが、部活動のジャージなど自分で洗濯をできるようにさせておくと、いざという時に出来ていいですね。女の子には月経表(リズム表)をつけさせたり、お産や月経のマイナス面ばかりを伝えないでいい面についても話しておいて欲しい。「あなたに会えたでしょう。」など。

「性犯罪でターゲットにされる、ねらわれる児童は周りの大人に助けを求められない子が多いとのこと。性犯罪の被害者、加害者になって欲しくないなら、親や周りの大人が日頃から「あなたのことが大事なのよ」と伝えること。」

「「“つ”がつくまでは膝の上」という言葉があるそうです。9つまでは抱っこしてスキンシップをはかること。その後は親離れすれば声のコミュニケーションでふれあいを持ってください。」

「ほめ言葉は脳にいい刺激を与えるそうです。(自分で褒めてもOK!)」

「但し、悪い事は悪いと叱る。諭すことは必要。大人も間違ったら素直に謝りましょう。」

「性教育、難しく考えないで、生物の教科書を一緒に見ながら話し合っていけばいい」

とアドバイスありました。


…素敵な大人になって、自分を大切にして欲しい。好きな人が出来たら、その人のことも大事に守って欲しい。


今、ふられたらふった相手への腹いせに、撮った裸の写真をネット上に流出させて復讐をするというリベンジポルノなるものがあるとワイドショーで取り上げられていました。最低の行為ですね。自分をも辱めているのがわからないのでしょうか。

分別がついていないのに、性的な部分だけ早熟となっているのでしょう。能勢さんもそれは自慢にならないと教えているとの事。

それから、こだまちゃん人形、首の座る前のあかちゃんのお人形が一緒に来てくれました。抱っこすると懐かしかったです。顔も服もない裸、ジブリ『もののけ姫』に出てくる妖精“こだま”そっくりだからこだまちゃん。

まだまだ、子育て楽しみたいと思いました。

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