「大学ラグビー考」

関東大学ラグビーリーグ戦大東大を中心に、気の向くまま書いて見ます。ときには陸上にもふれます。H.Nakamoto

秋シーズン、出来るといいですね

2020-05-12 16:30:19 | 大学ラグビー

    秋シーズン、出来るといいですね

 

 強い大東ラグビー、そろそろ戻って来て欲しいですね。

 このコロナ騒動後の大学ラグビーの勢力図がどのようになるのか楽しみですが、同時に不安でもあります。

 過去に3回の大学選手権優勝の経験をもつ大東大ラグビーに4度目の優勝を願う大東ファンは多いと思います。

 今の日下監督は2度目の優勝キャプテンでしたし、古川コーチは3度目の優勝を経験しています。二人とも強豪と言われた大東大ラグビーを作り上げたメンバーだったわけです。楽しみです。

 当時の強い大東ラグビーの時代と比べて、今の大学ラグビーはどこがどのように違うのか、すでに1シーズン経験していますから、ご両人ともよく解っていると思います。20世紀と21世紀とでは、大学ラグビーを取り巻く環境そのものが大きく変わっていますから、指導者は大変だと思います。

 初めて大東が大学選手権で優勝したとき、大学ラグビーファンの大方の人びとが、確かに大東は強い。が、早明を連破することは出来ないだろう。結局、決勝は早明だろう、と言うのが下馬評でした。

 準決勝で、まさかノートライで明治が敗退するなどだれも「予想だ」にもしなかったことでした。それが決勝でも、早稲田を下したのですからラグビー界は大変でした。いま考えてもいいときに優勝できたものだと思います。大東の優勝が、その後の春口監督率いる強豪関東学院大を生んだと思いますし、各大学の力の入れ方も半端ではなくなりました。 

 早慶明の強固な底力には驚かされますが、帝京大、東海大、そして天理大何れも大東大同様、後発のチームですが、中でも帝京大は一つの時代を築き上げた凄いチームだと思います。今シーズンも注目度はナンバーワンでしょう。そこに見えて来るチームの強さの源泉は、一つには、優れた能力を持つ選手人材の確保にあったことには違いありません。しかし、それ以上に、強さを生み出している大きな力は、次の15人、そしてその次を担う15人、常にそうした豊富な供給の源泉を枯渇させることなく補給できていることだと思います。

 それはロジスティクスと言いますか、プレヤー及びそれをサポートできる人材、さらにはそれを活かせる環境づくり、筋トレを始めプレーに関わる資材、条件の整ったグランド設備等のサプライ・チエーンがしっかりしていることではないかと思います。

 つまり、いまは、プレーをする前線の強化だけでなく、後方支援の兵站の強化が必要な時代なんだ、と思います。そして大きなコンセプトを描けるチーム、たとえば俺たちでジャパンを支える、と言うような。

 そうは言いましても現行システムの下では、どのチームにも、「優勝」の二文字に向かって突き進む気概が大切だと思います。

 秋シーズンの大東大ラグビーに期待しています。