大いなるものが過ぎ行く野分かな 高浜虚子(たかはま きょし)
暴風に晒されたが、どうやら台風は過ぎ去るところだ。ひっきりなしに荒れ狂っていた風の音が、時折聞こえて来る程度になった。
そんな状況の中で、虚子は台風を巨大な生命体のように感じ、畏怖している。
<吹くからに秋の草木のしをるればむべ山風を嵐といふらむ>は、嵐が治まった後の挨拶だが、虚子は自分の安堵感を句にしたのだと思う。
大いなるものが過ぎ行く野分かな 高浜虚子(たかはま きょし)
暴風に晒されたが、どうやら台風は過ぎ去るところだ。ひっきりなしに荒れ狂っていた風の音が、時折聞こえて来る程度になった。
そんな状況の中で、虚子は台風を巨大な生命体のように感じ、畏怖している。
<吹くからに秋の草木のしをるればむべ山風を嵐といふらむ>は、嵐が治まった後の挨拶だが、虚子は自分の安堵感を句にしたのだと思う。