去年は11月後半だった郷土芸能共演会、今年は1か月前倒しで20日(日)でした。
まだ降雪には早いですが、この日の最低気温はアメダスで0.8℃、寒かった・・・。
市民センターの北側を流れる来内川沿いの道には銀杏。この実が無くなると寒い冬?
前回PRした郷土芸能関係、私は市民センターで開催の遠野市郷土芸能共演会に出撃です。
ホワイエには今回の出演団体の垂れ幕。なんか、凄い芸能に見えます!笑
開会前、遠野市の郷土芸能のPRスライド。
なぜか、その中に一瞬、釜石の虎舞が映ったように見えました。
とうとう、遠くも見えなくなってきたようです・・・・(;^_^A
トップバッターは、大出早池峰神楽さんで、演目は五穀舞
天照大神は、葦原中津国にいる保食神を訪ねるために月読命を遣わしました。
保食神は口から海や山の物を出して歓待しましたが、月読命は穢れた物を出されたと思い、
保食神を殺してしまいます。この出来事を帰って天照大神に伝えると、天照大神も怒って、
次に天熊大人(あまくまのうし)を派遣しますが、その時には既に保食神は亡くなっており、
その死体から次々と食べ物が生まれ、それを持ち帰えると天照大神は大変喜び、
保食神に稲荷大明神の官位を授け、狐にはその士卒となって五穀を守るように命じました。
その時の皆で喜ぶ様子を舞い表します。
みたいな~! 笑
面をはずしたクズシの舞でも、皆さん、離れませんね~
大出早池峯神社の宵宮夜神楽では、狭い舞台で舞うので、こういうステージでは
どうなのかなあと思って見てました。笑
ところで、昭和50年に類家英一郎氏が編集して大出神楽保存会が発行した神楽本を見ると、
この五穀舞の天熊大人(大出本では天熊大子と表記)の装束は、
ざい、袴、タスキ、脚絆、面。持ち物は大剣、扇、鈴木とあります。
これは今の大迫早池峰神楽と同じなので、かつて大出でも、同様に舞い納めていたのでしょう。
2番目は鷹鳥屋獅子踊りさんで、
入庭(いれは)、通り踊り、柱がかり、投草、引庭(ひきは)
通り踊り
二匹で踊っているので入庭でしょう。
柱がかり
鷹鳥屋獅子踊りと云えば、やはり、この種ふくべさんの面でしょうか!笑
御花を頂いた時に踊る投草が演目に書かれていたのに、やらなかったので、
持ち時間の関係かな?と思っていたところ、休憩時間にホワイエでやっていました。
ここの獅子踊りは、明治初年に同じ小友町の長野獅子踊りから習った踊りなのですが、
面白いエピソードとして、
昔、鷹鳥屋の練習場所は鷹鳥屋部落と川口部落の中間の道路脇広場でした。
ある時、練習していると12頭あるべき獅子頭が13頭になっていたそうです。
増えた獅子頭の踊りは非常に上手で、練習が終わるとその踊り手は獅子頭だけを置いて、
名前も告げずに去って行きました。あとで、皆はきっと神様に違いないと云って、
その獅子頭を祀る祠を建てて、鹿子権現様として拝んでいるということです。
「遠野」なんだり・かんだりの2010.10.13に鷹鳥屋まつりの様子を載せています。
その記事の最初にある写真が、その権現様のある場所です。
残念ながら宮守へは行けませんでした。
この日の優先順位として、初登場の鱒沢獅子踊りが遠野市郷土芸能祭に出るというので、市民センターから石のように動きませんでした。
ちょっと長めの運転も休憩無しだと、ヒザにくるようになり、年齢の割にここ数年で身体が云うことを利かなくなってきているので、ちょっと無理かなあと思った時点で、進むのを止めてます。(;^_^A