鱈腹

焼きソバだぁ。

一人きりの焼きソバパーティ。
先ずは自分で作らなければ。
帰宅途中で、百貨店で豚肉とモヤシを買う。
帰宅後、早速作る。

最初にモヤシを水で洗い、その後塩水にさらす。　灰汁を取るためだ。
そうしている間にキャベツを切るが、芯に近い処と、葉っぱの処により分け、
芯に近いところはより小さく切る。

そして、モヤシの水を切り。
ボウルに移し、アスパラガスとキャベツを入れる。
予め油を入れて熱して於いた中華鍋を、強火に変え、
キャベツの芯を入れる。程良く熱が通ったら一度あげ、
次に又油を入れて、他の野菜を入れて熱する。　両方ともに、胡椒、ターメリックを掛けて炒める。
それらを一度あげ、豚肉を炒める。　これも胡椒とターメリックを入れ、色が変わったら、あげる。
そして、中華そばを入れて一度焼き色を付け、そこに油を落とし、こなれたところへソースを入れる。
そーずが乾かない内に、あげて於いた野菜と豚肉を入れる。
そして、強火でかき混ぜた後、食べる。

美味しい。
多分下手な女性よりも上手に出来ていると思う。
つまり、・・・・女性は・・・必要なの・・・？

お手伝い代わりで女性と同伴にするのは、
必要ないわけである。
それで満足できる女性は、どうかな、と言う感じである。
それ以上の何かがこれからは必要なのではないか・・・

ただ、後片づけが辛どい。油物が多いので、仕訳して洗わなければいけないからだ。
でも、何とか片づけて、
一日が終わる。

たらふく食べた。久しぶりに鱈腹食べた。
やはり、人間たまには一杯に食べなければ。

秋風

秋風が身にしみる。
僕は気がつく、今頃に。
夏が過ぎ、
思い上がった季節の後に。

僕には、友も、両親も、
恋人も、僕の傍には、いない。
誰も守るものが無い代わりに
守ってくれるものも無い。

渇いた風は、僕を丸裸にする。
衣服も、肉体も、骨さえも。
そして、そこには何が残るのか
黒い灰か、汚れた魂か？


一人で居る幸せと
一人でしか居られない寂しさと、
それでも、非現実な居場所を求めている
哀れな自分

それでも、秋風に吹かれて
心を癒し、魂を癒し、
気を癒し、
黄昏をひれ伏して進む。

秋の風

秋のにおい。
秋の風。
秋の空気と共に、
夏の疲れが僕を襲う。

ほのかな秋風に吹かれて
恋もどこかに吹き飛ばされた。
時間も、この空気のように
乾燥してしまった。

乾いた空気とその時間に
僕は心余地のよさを感じる。
僕は、空間と時間の中を漂う。

この夜に
音楽を鳴らし、
僕は、心の荒波を鎮める・・・

肉だ

肉だ。
やはり、肉だ。
スーパーの万代で買った安物の肉だが、
肉は肉だ。
食べると、やはり違う。
元気になれる。
疲れていた体が少しでもましになったような感じだ。
やはり、
限界では、肉だ。

つった～！

つった～！。
つった。つってしまった。
水泳で、足がつってしまった。

水泳をして、６００Ｍ当たりから徐々に右の太ももが痛み出す。
１ＫＭを過ぎたあたりから、休み休み、騙し騙し、泳いでいたが、
ついに、足がつってしまった。
しかも、プールの真ん中当たりで泳いでいるときに起こったから、
間が悪い。
なんとか、手掻きで到着。
急いで、陸にあがる。
ジャグジーに浸かって、身体を休めて、足を直す。
でも、中々治らない。
やっとの思いで直ったので再び泳ぐと、
またまた
つってしまう。

2.0ＫＭを泳ぎきり、
アップアップで帰る。

やはり　歳か。
しばらく疲れが残る・・・・

初心

人間の感覚は所詮、相対的なものだ。

今まではたとえ話が出来なくてもそこにそこに居て
会えていたことに満足できず、
もっと話したいとか、つき開がしたいとか、
思っていたのに、
いざ、その人が病気で倒れてしまって、会えないとなると、
会えること、そのことだけで満足する。
満足するどころか、幸せだと感じている自分が居る。

少し前とはえらい、違ったものだ。
会えるだけ、顔を見れるだけ、声を聞けるだけで、
今は、幸せを感じてしまう。

これが、初心　ってやつ？

この序の顔をみるたび、声を聞くたびに、
心は高まる。
心は躍る。

彼女が恋しい。
時間と共に
彼女が、愛しい。