10月3日に第6回千代川流域森の健康診断を開催するので、ご参加下さいと告知しましたが、その準備のため、リーダー研修会を八頭町姫路の山林で開催しました。1箇所目は登山道から沢を横切り、山の中腹にある山林です。道なき急斜面を登るのは、私にはかなりハードで、同行の皆さんの登山スピードを遅らせ、汗顔の至りでした。午後からの2カ所目は管理された杉の植栽林で、こちらは大丈夫でした。
まず、道具の確認です。調査器具は20点あり、1点1点まず確認します。
調査地点についたら、中心木を決め、中心木を中心に置いた20メートル四方が一時調査区域になります。
まず、この20メートル四方の観察をし、下草や低木の葉っぱを集めます。
集めた葉っぱを分類し、どんな種類の草木があるのか、確認します。
続いて、調査範囲を中心木から100平方メートルに広げ、植栽木の調査をします。木の直径を図り、平均木を見つけ、中心木と平均木の高さを計測します。
こうして計測したり、観測したデータを分析、森の健康診断をします。
ただ山林を歩くのではなく、こうした調査をするために歩いたのは初めてで、貴重な経験でした。
参加した7人の皆さん、お世話になりました。本番は10月3日です。貴重な体験です。皆さんお気軽に参加下さい。
10月3日(土)第6回千代川流域森の健康診断を開催しますので、時間の許す皆さんは是非とも、ご参加下さい。
(ご案内)
森の健康診断とは、簡単な道具を使ってスギやヒノキ、カラマツの人工林の混み具合、林内の 植物の葉が地面を覆っている割合、植物の種類数、落ち葉や土壌の厚さなどを計測・観察します。森の健康診断ポータルサイト(http://mori-gis.org/)に詳しい情報があります。
参加者:地域で森の健康診断を体験したい方、森林や環境に関心のある方。自然が好きな方。今回から健脚コース(Hard)、里山コース(Normal)、親子コース(Easy)の3コースを設定しました。山歩きに慣れた方から、ハイキング程度ならやれるかなという方までご参加できます。小さなお子さんは、大人の方と一緒に参加下さい。
服装・持ち物:長袖、長ズボン、靴はスパイク長靴、地下足袋、登山靴等が望ましい。筆記具、昼食、水筒等の水分補給ができるもの。
日程:2015年10月3日(土)
8:00 受付開始
8:30 開会式、調査の説明
9:30 調査開始
(7~8名で1つの班を作り地点を変えながら森の健康診断を演習します)
15:00 調査終了
16:00 閉会式
17:00 解散(予定)
集合場所:八頭町役場(鳥取県八頭郡郡家493)
講師:永松大先生他(鳥取大学地域学部)
参加費: 500円(資料代 保険代)
雨天時:室内にて座学で別プログラムを用意しますので、そのままお集まり下さい。
主催:千代川流域森の健康診断実行委員会
事務局:NPO法人賀露おやじの会
後援(予定含む):千代川流域圏会議、森を守ろう!山陰ネットワーク会議、八頭町、鳥取県
協力:八頭中央森林組合
参加申込み、問い合わせ:事務局の特定非営利活動法人「賀露おやじの会」TEL:0857-28-8857/FAX:0857-28-8869/090-8996-9273(藤田)/090-3274-4991/Mail:oyajikaro@yahoo.co.jp/八頭町役場産業観光課 TEL:0858‐76‐0208)
締め切り: 2015年9月20日(日)
今日は終戦の日です。戦後70年、曲がりなりにも大きな戦禍に巻き込まれることがなかったのは憲法9条のお陰だと思っています。この夏は安全保障法制に辺野古への基地移転問題などがあり、平和や防衛などについて考える夏となった方が多いのではないでしょうか。
自民党は経済最優先の政党だったと思います。それはそれで問題がありますが、外交方針としては悪くないとも考えてきました。しかし、個々数年、党内のリベラル派の後退と共に、違ってきたように思います。そして、様々、勇ましい発言が飛び出すようになりました。その中で一番理解出来なのには武藤貴也衆院議員のTwitterへの書き込みです。「SEALDsという学生集団が自由と民主主義のために行動すると言って、国会前でマイクを持ち演説をしているが、彼ら彼女らの主張は『だって戦争に行きたくないじゃん』という自分中心、極端な利己的考えに基づく」と投稿し、論争を巻き起こしました。
私は「だって戦争に行きたくないじゃん」という発言に賛同します。極端な利己主義とも思いません。
新聞記者を長くしていたので、戦争体験の聞き取りをたくさんしました。その多くは戦争の悲惨さを胸に刻む取材となりました。戦場に立った兵士の皆さんの中には今も、戦争であっても、米兵を射殺した、銃剣で刺殺したことを悔み、苦しんでいる方が居られます。寝ていても人を刺したときの手の感触が蘇り、目が覚めるというのです。殺さなければ殺されるという戦場での話しであり、責められることはありません。でも、今だに苦しんでおられます。この方も戦争の被害者だと思います。
戦争は人と人とが殺しあうことです。私は私自身、戦争に行きたくありませんし、子どもたちにも戦争に行って欲しくありません。子どもたちには命の大切さ、尊さを教えてきたつもりです。私よりも先に逝く不逆のような親不孝だけは、どんなことがあっても勘弁して欲しいと思いますし、国家の大義があったとしても人を殺めては欲しくありません。
終戦の日に思い出したのは「暖室に酒呑みながら主戦論」という明治期の川柳作家井上剣花さんの川柳です。安全保障法制に賛成する参議院議員の皆さんには、暖室である国会を飛び出して沖縄や広島、長崎に行き、戦争体験者の皆さんに会っていただきたい。その上で、この川柳をどうお読みになるか聞いてみたいです。参議院が良識の府であることを心から願ってやみません。
川内原発が再稼働し、日本の原発ゼロは2年で終わりました。政府の方針は「原子力規制委員会で安全が確認された原発から稼働する」ですが、その規制委員会は「新規性基準への適合を審査するもので、絶対安全と申し上げているわけでない」としています。そして、福島第一原発事故で11万人近い人たちが避難生活を余儀なくされていますが、帰郷のめどは立っておらず、事故は収束していません。沖縄の辺野古で何度も聞いた話は「無責任な政治家と無関心が有権者が辺野古の現状を作り出しています。まず日本中の有権者が沖縄の基地問題に関心を持って欲しい」ということでした。無責任な政治家と無関心な有権者という根の上に沖縄の基地問題も、原発再稼働も、安全保障法案も葉と幹を伸ばしています。まず関心を持ち、そして、声をあげることから始めたいと思います。それが解決への第一歩だと思います。
沖縄からは29日に帰ってきたのですが、米子、琴浦と用事が続き、沖縄最終日の報告が残っていましたので、少し遅れましたが、送信します。
最終日は嘉数高台公園に参りました。ここからは普天間基地が一望にできるからです。嘉数高台公園は宜野湾市の南西部地域にあります。高台頂上の地球を模した展望台に登ると、普天間基地が良く見えました。人口の密集した市街地の中にあること、4.8平方キロメートルと、宜野湾市の25%を閉める広大さもよく分かります。基地中央には、鳥取空港や米子空港よりも長尾2700メートルの長大な滑走路がありました。
展望台を降り、階段を降りていると、ものすごい爆音がしました。空を見上げると飛んでいるのはオスプレイでした。
嘉数高台周辺は沖縄戦で最大の激戦地でもあります。展望台横にはトーチカが保存されていました。
激しい砲撃があったことが偲ばれます。丘の反対側には陣地壕の入り口があり、丘の中を掘り進め、このトーチカに到達させたるのだそうです。
ここは京都の連帯が守備に着き、たくさんの京都出身者が亡くなったことから、京都の塔という慰霊碑がありました。幹事長だった野中広務さんが建立に努力されたそうで、「昔の政治家は平和を希求することが基礎になっていたのに今はどうなっているのでしょうか」と言われた沖縄の方の言葉が胸に染みます。何度も聞かされた「普天間移設問題も、安全保障法制問題も、原発問題も根は同じ。無関心な有権者と無責任な政治家が生んでいるのです」という言葉も持ち帰ります。
明日、鳥取弁護士会主催の平和行進があります。ひとりひとりは小さくても、小さな力を集め、大きくするのが民主主義の基本だし、デモだと思いますので、参加したいと思います。午後1時半、久松公園集合だそうです。無関心な有権者にならないよう参加するつもりです。