まずは新人議員であり、情報の収集と勉強のためです。議員は知事部局とは緊張関係にあることが大事だと思っていますが、事実誤認で批判することは避けねばなりません。そのためには本会議や委員会で質問する部分について、事前に、あるいは事後に担当者から話を聞いておくの方がいいと思うからです。そして、今後は、これまで温めてきた思いを、政策提案という形にまとめていきたいからです。
こういう時間の使い方が時には不安にさせます。他の議員のみなさんが挨拶回りなどに多くの時間を使っていると聞くからです。しかし、議員の本旨は何かと問われれば、それは質問でありますから、このスタイルを続けていきたいと思っています、
午前8時半から陳情を受けた後、議会運営委員会に出席し、同9時半から全員協議会があり、宮城県に視察に行ってきた同僚議員の報告を聞き、その後、夕方までずっと政調会議を続けました。
政調会議は6月議会で提案される議案について、各部各局から順に説明を受けるものですが、会派控室で膝を交えてお話を聞くので、素朴な疑問もお聞きすることができますし、いくつかの予算案件については、そこで、政策議論もすることができます。問題は入れ替わり、立ち替わり、部長さんや局長さんが、課長さんたちを連れて説明に来られるので、どうしても、時間が気になってしまうことです。気になったが時間切れになった部分は6月議会までに、もう一度、お会いして話をしたいと思っています。
最後の説明が終わったのは午後6時近く。昼食も駆け込むように食べる時間を20分ほど取っただけですので、さすがに疲れました。しかし、当初予算が知事選、県議選のために骨格予算となったため、政策的な予算項目は6月補正予算となります。何が各部がしたいのか、分かりましたので、収穫の大きな1日ではありました。
会派の仲間である国岡県議の地元で、お誘いを受けたので喜んで参りました。というのも、朝日新聞記者だった時代、智頭はネタの宝庫で何度も取材で訪れ、友人知人もたくさんいるからです。案の定、会場では「砂ちゃん、良かったね。投票権はなかったけど、応援しとったよ」と何人もの皆さんから、声をかけていただきました。結構、鳥取市からもお客さんがおいでで、「選挙区外の行事にも顔を出されるんですね。県議には選挙区だけでなく、全県を見て仕事をして欲しかったんですよ。頑張ってくださいね」と、とても、嬉しいお声も頂戴しました。
会場では、地元の舞踏同好会「ロンド=本当は漢字表記です」が、練習の成果を披露されました。
ちょっと緊張ぎみの様子でしたが、汗を額に浮かべての熱演でした。
ただ、昔に比べて、お祭りの規模も縮小され、元気がなりように感じました。どうだんつつじの生産者のみなさんの高齢化があるのだそうですが、せっかく知名度もあるお祭りへと育ってきたのですから、しっかりとしたフォローを行政がすべきだと感じました。国岡さんと連携しつつ、何ができるか考えていきたいと思います。
16日は境港の商工会議所主催の講演会に顔を出しました。ここは会派の仲間の森岡県議の地元で、それでお誘いを受けた次第です。堀田会頭や中村市長ともお会いでき、旧交を温めることができました。講演会後は、境港の夢タワーの中にある境港市観光協会にお邪魔して、舛田会長や黒田事務局長と会いました。久しぶりに舛田節を拝聴し、元気をもらった気がしました。夜は県西部の町村の課長さんやNPOメンバーと会食しました。鳥取県を元気にするには、東部だ、西部だというセクショナリズムを超えた本当の地域連携が必要と感じました。
その席で問題になったのが、前日に鳥取市が新聞折り込みで配布した8ページからなる新庁舎建設を進めるフルカラーのパンフレットでした。
内容は新庁舎建設がいかに必要で、経済的であるか、一方的な説明したもので、極めて恣意的なものです。
政策に議論が分かれるときは、両論を併記して市民に知らせるのが、市の責務だと思います。新庁舎移転は、調査費と新築移転を求める陳情は議会で認められましたが、新築移転すると市議会で議決したわけではありません。にもかかわらず、新築移転が正しいかのように喧伝することはいかがなものでしょうか。
東日本大震災で多くの人が苦しみ、多額の復興資金が必要な今、新庁舎を建てる時期なのでしょうか。多くの集会で参集された市民のみなさんが着工したら鳥取市民であることが悲しくなると言われた思いをどう受け止めているのでしょうか。
配布したチラシは、市民の負担は33億円と言っていますが、残る67億円は国庫負担で、私たちの税金に違いはありません。こういう発想が、国と地方を借金まみれにした反省はないのでしょうか。
災害対策本部にふさわしい建物と言われても、鳥取駅周辺は千代川に近くて津波の心配があり、地盤も脆弱です。加えて、バスセンターのような大きな空間を持った建物が耐震性が弱いことは、阪神大震災で明らかになったところです。これは矛盾を通り越して、ジョークかとさえ思えます。
また、配布したチラシには都市計画という視点が全くありません。いくら、いい庁舎を新築しても、街づくりのプランの中で考えねば、全く役に立たない建物となります。
これまで2回、全面広告が打たれました。市民集会での報告では1回200万円だと聞いています。今回の費用は150万円だそうです。計450万円。有権者1人にすると約28円になります。次回の市税の納税では、納付額から28円を差し引いて支払おうかと、真剣に考えています。
それで、今日はマスコミ関係者や経済団体などをブラックバファローさんと観戦のお願いに回っておりました。
なんで、私がそんなに応援するかというと理由は4つあります。
1つ目の理由は、この興業が、大阪プロレスの主催ではなく、ブラックバファローさんが興業主となって開催されるということです。大都市圏と違い、地方都市ではなかなかチケットが捌けません。それでも、自分の出身地の人々にプロレスを観て欲しいという熱い思いから、観戦者が少なく赤字になったときは自腹を覚悟で開催するというので、これは応援しなければと思った次第です。
2つ目の理由は、今回の興業が、東日本大震災被災者のためのチャリティー大会だからです。何としてもたくさんの人に来てもらって黒字にして、その分を東北へと贈りたいと考えたからです。
3つ目の理由は、いろんなイベントがあって元気な鳥取で会った欲しいと願っていますが、「元気を繋ごう、大阪・鳥取」が今回の興業のキャッチフレーズ。ならば、ひと肌脱がねばと感じたからです。
そして、最後の4つ目の理由は、今回の県議選でブラックバファローさんが、一緒に商店街を歩いてくれたり、総決起大会で演説してくれたりと、汗を流してくれたんです。恩には恩で返すのが人の道ですもんね。
どうか、皆さん、7月3日は産業体育館へ行きましょう。そして、声援をマットの上に投げかけてください。よろしくお願いします。
大阪プロレス
http://www.osaka-prowres.com/
要望書は
「会派「かけはし」は、ゆとり豊かさが感じられる鳥取県を目指し、以下の事項について、2011年6月補正予算に盛り込まれるように要望するとともに、今後、強力に推進されますよう申し入れます。」
とした前文に続き、
「震災・危機管理対応」 として、
1) 災害時に重要な役割を果たす病院をはじめ、障がい者・高齢者入所施設などの耐震整備が進むよう助成制度を拡充させること。
2) 被災者の受け入れにあたっては、被災者の物心両面のケアに万全を尽くすこと。
3) メガ太陽光発電所の研究会を立ち上げるなど、原発に頼らない自然エネルギーの研究を促進すること
4) 県内の主要道路に積雪や凍結計測器の設置を促進し、的確に状況把握したうえで指示ができる体制を国、市町村と協力してつくること。
5) 天神川の一級河川堅持による整備推進と、「天神川河川防災ステーション(仮称)」の整備を図ること。
の5点、
「雇用・地域経済対策」 として、
6) 新卒者や若年者の完全雇用に向けて十分な対策を講じること。
7) 地域企業を支えるため、資金調達や新製品の開発、販路開拓に対して積極的に支援を行うこと。
8) 過去の業績を中心に入札業者が決まる現行の総合評価方式の見直しを含め、地域企業を育成できる新しい入札制度の構築を図ること。
9) 北条湯原道路の早期全線供用開始に向けて、働きかけを続けること。
「その他」 として、
10) 国民健康保険の安定的運営に向けて、県内市町村に対して、運営状況や財政状況を調査し、抜本的見直しを含めた政策立案のために現状を把握すること。
11) 抜本的な鳥獣害対策を講じるために現状把握調査を実施すること。
の2点 の計11点について、要望しました。
知事側は、平井知事をはじめ、藤井副知事、河原統括監らが同席され、アットホームな中にも真剣に話を聞いていただきました。「思いは同じです」など、いくつも前向きな回答いただきましたので、ありがたいと思っています。6月定例の中で、引き続き、議論していきたいと思っています。
6月議会に向けて準備に追われています。明日は知事に会派として、6月補正予算に対する要望を行います。交渉会派は40分、それ以外の会派は15分、1人会派は3人合わせて15分というのが、慣例なのだそうです。
提出する要望が、本当に県民のためになるか、机上の空論になっていないか、すでに実施されているものではないか、など様々な観点から検討されたものでなければなりません。県の各担当部局からお話を伺い、会派中で検討を重ねました。そのため、毎日、県庁に出たり、県民のみなさんのお話を聞きに伺ったりで、本を読むなど自分の時間がほとんどありません。しかも、夜は他の会派のみなさんとの懇談会や様々な会合が連日続き、正直、これほどまでに忙しいとは思いませんでした。
会派の検討では、パソコンの画面をプロジェクターで映し、そこで、要望の文章を作成しました。議論するときに、視覚的にするということは本当に有効です。ところが、県議会ではパワーポイントを使って議論するということがないようです。そんなことも、やはり、改善していきたいと思います。会派要望の内容は明日の提出後にご報告したいと思います。
選挙後の初議会が開かれました。
議長選挙では自由民主党の伊藤さんが選ばれ、副議長には稲田さんが選ばれました。国会では議長は第1党、副議長は第2党という慣例があります。これは少数会派への配慮から出たものですが、その意味では若干の違和感を感じました。
常任委員会の配属もあり、私は福祉生活病院委員会で議論をすることになりました。第一回の同委員会もあり、委員長に浜田さん、そして、副委員長には私が選ばれました。福祉の充実や新しい福祉の構築は選挙で訴え続けたことです。本当にありがたいポストを得たと、先輩議員のみなさんに感謝しています。
委員会では、3月11日午前中に2月議会が閉会されて以来の議論ですから、この間の専決処分が諮られました。その中に東日本大震災で被災し、県内に避難してこられた方に生活支援金を支給するという制度を新設したというものがありました。住宅が全半壊したり、福島第一原発事故で避難命令を受けた人に30万円から10万円をお渡しするために、2000万円の予算を組んだというもので、4月13日に専決処分がなされています。
着の身着のままで非難された方も多いでしょうから、私はいい制度だと思います。生活に対して目を向けたことが画期的だと思います。その運用には大きな問題があると思います。福祉保険課長によると、これまでに14世帯295万円を支給したというで、私は「県は何世帯何人が避難されたのか把握しているか、また、非難されたみなさんにどういう形で、こんな制度がありますかとお知らせてしていますか」とお聞きしました。これに対して課長は「支給した人の内訳ですか……」と話し始めたので、私は「そんなことは聞いていない。県が把握している非難された人数を答えてください」と声を荒げました。そんなことで目くじらを立てなくても、と思われるかもしれません。しかし、議会は議員と執行部が県民のみなさまのために、真剣な議論をする場所です。にもかかわらず、ちゃんと質問を聞いていないいい加減な態度だから、私は問題にしたのです。そこにあるのは執行部の緊張感のなさだと思ったからです。
「県内に避難された方は39世帯101人で、マスコミに発表したり、各役場の窓口で対応したりしています」との答えでした。まず、県が把握している非難された人数に問題を感じました。本当に100人しかおられないのでしょうか? 住民票を移されていない場合、どうやって把握するのか、特に友人や親せき宅に避難されたみなさんの把握は難しいのではないでしょうか。仮に県が把握している世帯数通りとしても、制度新設後、対象の39世帯に対して、14世帯と半分以下の申請ですから、制度に問題があるか、あるいは制度を知らない世帯が多いのではないかと考えるのが普通だと思います。ところが、申請しないものはしかたないと取られてもおかしくない対応です。お役所仕事の典型かもしれないとさえ、思いました。
私は「各市町村はもとより、民生委員や町内会長さん、賃貸業者さんに連絡を取り、避難された方々を把握することが、まず基本。待ちの姿勢ではなく、出ていくという姿勢が大切。避難している方々が、鳥取に来て良かったなと心から思ってもらえることが、これからの鳥取にとっては大きな意味を持つので、よろしくお願いします」と要望して質問を終えました。この問題は、次の常任委員会で、どんな取り組みをしたのか再質問をするつもりです。この議論と支援金を説明した資料は県のホームページで見ることができますので、参考にしてください。
http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?itemid=571378#itemid571378
その後、本会議に移り、いくつかの人事案件が諮られ、選挙などをして、人事案件をかたずけました。本会議では、長谷川さんが、この被災者への生活支援制度を議論する前提として県の取り組みの概要を聞いたのですが、これは支援金の質問ではないという理由で、質疑が認められませんでした。長谷川さんの問題意識は、3月11日午後、震災が発生したのですが、それ以降、何の議論も県議会でないのは問題ではないかというところにありますし、私はこの問題意識は間違っていないと思います。この程度は関連があるとして容認して欲しいと感じました。
続いて共産党の錦織さんも質疑に立たれましたが、委員会の中で市谷さんが質問したことと全く同じ質問でした。本会議と委員会で全く同じ質問を、しかも、同じ答弁者にすることは問題です。それならば、委員会審議の意味がないからです。もちろん、委員会の執行部の答弁がいい加減だから、本会議しか出席しない知事に直接聞こうということはあると思いますが、いずれも福祉保健部の林部長が答え、その回答の表現こそ違え、同じ内容です。もちろん、福祉生活病院常任委員会と本会議が隣接して開かれ、委員会の中での議論を伝えることができなかったのかもしれません。そうならば、議会の運営を改めなければなりませんし、同じ質問を委員会と本会議で人を変えてしようというのなら、委員会軽視と取られてもしかたないと思います。ここは、次の委員会でお聞きしようと思っています。
今日、5月8日は私の48歳の誕生日です。
歴史上の出来事では、ジャンヌダルクがオルレアンを解放した日ですし、第二次世界大戦のヨーロッパ戦線での停戦が実現した日でもあります。この日生まれた人には、赤十字を創設したアンリ・デュナン、日本に原爆を落としたトールーマン大統領、日本ではかたせ梨乃、榊原郁恵らがいます。
今日の未明、ちょうど日が変わったころ、携帯電話のコールがありました。娘からのメールでした。
お父さん!誕生日おめでとう
今年は特別な年だね!
気合を入れてファイト
輝け!おとう
とありました。親バカですが、かわいい娘だと思いました。
みなさん、ゴールデンウィークはいかが、お過ごしですか。私は6月議会に向けて、勉強と準備を進めています。
前にも書きましたが、私たちの会派「かけはし」は、県議会が3月11日の午前中に閉会されて以来、東日本大震災が発生し、国家的危機の中にあって、知事を始めとする執行部が震災対応の様々な対応策を打ち出しているにもかかわらず、会議を開いて議論をしていないのは問題だとして、9日に予定されています臨時議会の本会議で審議を提案しましたが、委員会に付託して、そこで議論をすることになりました。この未曾有の危機に2ヶ月間も、実質的な議論をしないのはいかがなものでしょう。議会の通年開催を始めとして、議会改革をしなればならないと思います。
6月議会では会派としては、森岡さんが代表質問をするほか、残る3人も、みんな一般質問をしようと話し合っています。それで、今、いろんな資料を取り寄せたり、県庁の各部局にお聞きしたりして、その準備をしています。
( ↑ 会派控え室でデスクワークをしています)
議員の本分は、議会での質問にあると思っています。1年生ですが、だれに遠慮をすることもなく、県民のみなさまの声を県議会壇上から、しっかりと県政に届けて参ります。みなさんも、どうか、意見や思いを私に寄せてください。小さな声こそ大切に届けます。
質問の日程が決まりましたら、また、このブログでお知らせしたいと思いますので、よろしくお願いします。