Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

老舗の“顔”

2016-03-27 23:48:49 | ひとから学ぶ

 ひと様にお土産を、と思うと選択肢の多い飯田。何といっても和菓子の街と言われるほど和菓子屋が多いことは以前にも触れた通りだ。「まんじゅう」のことを記した2006年。それほど飯田の和菓子を意識していなかったころの話だ。もう30年以上昔のこと、飯田の方によそに行く際のお土産に何がいいいかと聞くと、「素ごもり」と言われたことがあって言われたとおりにそれを買って行った覚えがある。当時はこだわりなどまったくなかった。飯田に限らず行きつけの老舗のお菓子屋に入って、ときおり思うのは店の対応や、商品への説明不足。とりわけ店員、というか老舗の場合はその家のひとにあたるのだろうが、愛想の悪い店はいまだに多い。せっかくお客様商売をしているのだから、嘘でも良いから笑みを浮かべて欲しくてもまったくその気配のない対応も珍しくない。 

 今日は同じ伊那谷でも飯田ではない街の和菓子屋に入った。ここもよく利用する店で、わたしにとっては定番のひとつ。もちろん著名な店のひとつだ。対応してくださる方がいつも同じというわけではないから、何人かいらっしゃるのだろうが、前回と同じ店番の方は愛想も悪ければ聞いたことに対しての返事もいまひとつだ。自分が店に行ったとき、どんな対応が嬉しいか、少し考えれば解ると思うのだがこの方はいつもわたしに後味の悪さを与える。加えて何度も利用していてあらためて知ったのは、1個100円以上もする小さな和菓子だが、ばら売りもあるものの5個以上を注文すると包装単位が5個なので、たとえば6個とお願いすると5個があらかじめ包装されたものにばらで一つ加えて包んでくれる。わたしはてっきりばら売りを6個包装してくれると思っていたらそうではないのだ。それに気がついたのは「賞味期限はどのくらいあるんですか」と聞いたからだ。ようは5個包装されたものには乾燥剤が入っているが、単品には乾燥剤がつかないので、「五個は○日、ひとつは○日」と返答される。「どういう意味なんだろう」と聞き返したことから包装単位が5個だと解ったのだ。店側にとってみれば、あらかじめ包装されたものではなくばら売り6個を包装すると乾燥剤が入らないから、良い意味で5個パックと1個で6個にしたのだろうが、こちらとしては包装も綺麗に収まらないから6個で包んで欲しかった、あるいは事前説明が欲しかったところ。そもそも1個100円以上もする菓子なのだから、5個ひとパックであらかじめ用意しておくという考えそのものが「どうなんだろう」と思うのが客側の感覚だ。

 商売人に自分の売り物を悪く言う人はいない。当たり前のことだが、だからこそマチの人間とムラの人間はもともと人間性が異なる。とはいうもののサービス産業全盛の現代においては、かつてのようなムラの人間性はもはや消え去ったといってもよいほど、ムラにもマチ感覚の住人が多い。ということで、こうした店の対応には無念さを覚えるが、同じものをほかでは売っていないので、商品に惹かれてとりあえずこれからも足を運ぶ。


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