Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

描かれた図から見えるもの㉔

2020-01-31 23:14:25 | ひとから学ぶ

描かれた図から見えるもの [23]より

中 華 街 憲 章 - 横浜中華街”より

 

 このクソ忙しい時に、と言われまいが、会社の慰安旅行を決行した。例年通り複数の出先合同の旅行である。ひとつの出先では数人しかいないこともあって、何年も前から複数の出先が集まって実施している。出先ごと、あるいは部門ごと忙しさに程度はあるが、中止することなく決行された。平日は1日潰すだけだから、たった1日くらいどうにでもなるところ。とはいえ、今年は所要があって都合のつかなかった者があって、ここ最近では最も少ない参加者となった。これ以上減ると団体扱いにならなくなる、と当日まで心配だったが、ドタキャンもなく、予定通り旅行は始まった。

 個人的にはあまり興味のない首都圏への旅行。新型コロナウイルスが話題の中で横浜へ行くというのも、リスクがありそうな雰囲気が漂う中、妻は「マスクをするように」と盛んに釘を刺した。言うまでもなく、それを心配している人たちも多く、貸切バスにはマスクがたくさん持ち込まれた。毎年お世話になっている旅行会社の方は、このところキャンセルが相次いでいるらしく、「これからどうなることか」と心配されていた。

 ということで、今夜は横浜中華街での夕食で、近くで宿泊。ホテルにある中華街を案内するパンフレットを見て、「今、いったいどこらへんなのだろう」とホテルの場所を確認しようとした。ホテルの位置はその案内図から外れていたが、そもそも初見では位置感覚がまったくわからなかった。その理由は、地図がスマフォで見る図となかなか一致しなかったからだ。その理由は地図の配置にあった。ようは北を向いていない。なるほど、まったく無知な者が見ると、いまどきはスマフォなどで位置を確かめたりするから、北を上にした図でないとわかりづらいわけだ。これまであえて北を向いていない図をピックアップしてきたが、自ら北を向いていない図に惑わされたというわけである。とはいえ、無駄な空間を省いてある範囲を有効に示そうとすれば、必ずしも北に限定されるばかりではないということになるのだろう。この図は西を上にしているが、真西ではなく、若干右に傾いていて、微妙な方位である。ちなみにこのパンフレットは今最もメジャーなもののようだが、Yahoo!検索(画像)にはたくさんの図がアップされている。それらの向きは、多様だ。したがって必ずしもこの図の向きが共通認識されたものではないということは言えそうだ。

 それにしても前回は2017年2月に記した本シリーズ、久しぶりに北向きでない図を目の当たりにして思い出したように記したしだい。

 

描かれた図から見えるもの㉕


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