昨日は、仕事でお世話になった方の叙勲の祝いの席があり、招待をされて出席させていただいた。かつて叙勲についても記したことがあるが、公な立場に無い者には、叙勲などというものは無縁な世界である。したがって親戚筋に対象になる人がいない限り、まずそうした席に関わることはない。招待ともなると、対象者にとってそうした立場(仕事上で縁があり、その上で自らが代表的な立場)に無い限りあり得ないこと。ようは叙勲の対象どころか、そうした席に出席する機会すら無いだろう。そういう立場で招待を受けたのは、過去に1回限り。今回はすでに一線を退いているから通常であればそのような席に出る機会も無いのだろうが、受賞された方が受賞対象の立場にあった際に「お世話になった人たち」を対象に招待されたため、現役というよりも「元」立場の方たちが大変多かった。したがってわたしも懐かしい方たちと再会できて、過去話で盛り上がらせていただいた。この後「会うことはあるだろうか?」、そう思わせる方たちとも顔合わせでき、もしかしたらもう会うこともないのかもしれない、と思いながら交流をすることができた。
今から15年ほど前、受賞された方がその組織の改革に立ち上がられた際に、支えておられた事務局長さんとは3年ほどのおつきあいだけだったが、その改革を演出された第一人者とわたしは思っている。もっと長くその立場を続けられると思っていたら、道筋ができたところであっさりとお辞めになった。でもわたしの中では存在感の大きな方だった。その方とも昔話で交流でき、しっかりと当時やってきた会計検査のことで懐かしく話ができ、「あの時」を知っている数少ない関係者だけに、あらめたてその方の偉大さを確認できた。会計検査の経験値の高い方、ようはわたしから言わせると「当たり屋」である。そうした方に当時わたしが示した検査院へのやり取りを褒められると、その後の自分の糧になった事件だったと気づくわけである。その際には受賞された方も同席していたわけで、3人だけが知る物語なのである。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます