近くの「桜山(さくらやま)」と呼ばれている公園の斜面に、
可愛らしい薄紫色の菫(すみれ)が咲いていました。
「山路来て なにやらゆかし 菫草」
江戸時代を代表する俳人「松尾 芭蕉(まつお ばしょう)」が詠んで句です。
◎山路(やまじ)→山の中の道
◎何やら→何だか
◎ゆかし→心が引かれる 慕わしい、懐かしい
◎菫草→すみれぐさ
この句は、1684年8月〜1685年4月に芭蕉がお母様のお墓参りを兼ねて、
お弟子さんと一緒に、江戸(東京都)から出身地の伊賀上野(三重県)への旅を記された
「野ざらし紀行」という紀行文で詠まれた句です。
春を告げる可愛らしい「菫の花」は、
今も私たちを、ふと懐かしい気持ちにさせてくれますね♡