日本の花・花を詠んだ句

日本に咲いている四季の花・花を詠んだ句を紹介します♪

ぽつぽつと お手玉はやり 秋桜

2017年10月21日 | 秋の花


秋風に揺れる可愛らしいコスモスの花々を見ておりますと、
とてもやさしい気持ちになりますね。
秋に咲いて、花の形が桜に似ていることから、
秋桜(あきざくら)という和名でも親しまれています。

「ぽつぽつと お手玉はやり 秋桜」

昭和時代に活躍された俳人「阿部 みどり女(あべ みどりじょ)」が詠んだ句です。

◎秋桜→この句の読みは「あきざくら」です。

私が小学校5・6年生の頃(昭和時代)・・・
10月中旬を過ぎますと、だんだん寒くなり、
教室では「お手玉」や「あやとり」遊びがはじまります。

9月下旬頃に、お友達と数珠玉(じゅずだま)を採りに行き、
おばあちゃんと一緒に、着物の端布でお手玉を作っていたことを懐かしく思います。

ちなみに「お手玉」は、1200年程前の平安時代の頃から、
女の子の遊びとして、ずっと親しまれてきたそうです♡
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木犀の 香にあけたての 障子かな

2017年10月12日 | 秋の花


金木犀(きんもくせい)が香る季節になりましたね。
毎朝、とてもいい香りに癒されています♡

金木犀は、江戸時代初期に中国から渡来しました。
幹が動物の犀(さい)の皮に似ていて、金色の花を咲かせることから、
その名が付いたと言われています。

「木犀の 香にあけたての 障子かな」

明治時代から昭和時代初期に活躍された俳人・小説家「高浜 虚子(たかはま きょし)」が詠んだ句です。

◎木犀(もくせい)→木犀には、橙黄色(とうこうしょく)の花を咲かせる「金木犀」、
 白色の花を咲かせる「銀木犀」があります。

昔から秋の訪れを知らせてくれる花として親しまれてきた木犀の花。
障子を開けたら、どこからともなく木犀のやさしい香りが漂ってきて・・・

やさしい香りは、今も私たちを楽しませてくれていますね♡
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縁側の 一番端の 月見かな

2017年10月04日 | 秋の花


今日は「中秋の名月」ですね。

近所に昔の暮らしを大切にされていらっしゃる公園がありまして、
お月見のお供えがとても素敵でしたので、許可を得て撮影させていただきました。

「縁側の 一番端の 月見かな」

大正時代から昭和時代に活躍された俳人「山口 青邨 (やまぐち せいそん)」が詠んだ句です。

昔からお月見は、縁側や床の間など・・・
お月さまが見える場所に秋の七草の薄(すすき)、お月見団子、お神酒(日本酒)、秋の収穫物をお供えしてきました。
ちなみに、お月見団子の数は、十五夜(じゅうごや)は15個、十三夜(じゅうさんや)は13個お供えするそうです。

綺麗な十五夜のお月さまを見ながら、秋の夜長を楽しまれていたのですね♡

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