日本の花・花を詠んだ句

日本に咲いている四季の花・花を詠んだ句を紹介します♪

紅梅の 宿にもどれば 雛の客

2024年02月17日 | 春の花


もうすぐ雛祭りですね。
三重県より素敵な画像が届きました♡

とても素敵な陶器の雛人形ですね。
お孫さんたちが小さい頃は大きな段飾りの雛人形を飾られて、
ご家族でお祝いされていらっしゃったそうです。

お孫さんたちも成長されて・・・
その後、お気に入りの陶器の雛人形を見つけられて、
お道具などもコツコツと集められて・・・
可愛らしい雛飾りが完成したそうです♡

「紅梅の 宿にもどれば 雛の客」

明治時代〜大正時代に活躍された小説家・俳人・詩人・随筆家「中 勘助(なか かんすけ)」が詠んだ句です。

◎紅梅(こうばい)→赤や濃い桃色の梅の花・春の季語

お庭の紅梅も咲き・・・
可愛らしい雛飾りを愛でながら過ごされていらっしゃるそうです。
ほんとうに見ているだけで心が癒されますね♡




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雪の花 ひろくうつろふ 小町かな

2024年02月12日 | 冬の花


先週、関東地方では二年ぶりの大雪となりました。
日陰の場所には、まだわずかな雪が残っておりますが、
季節は少しずつ春に近づいているように感じられます。
寒暖の差が大きい時季ですので、体調に気をつけてお過ごしくださいね♡

小庭ではスノードロップが咲きはじめました。
球根から育てて5年目になります。
可愛らしい花姿に癒されております♡

「雪の花 ひろくうつろふ 小町かな」

江戸時代に活躍された俳人「榎並 舎羅(えなみ しゃら)」が詠んだ句です。

◎雪の花(ゆきのはな)→雪を花にたとえた語・冬の季語
他にも六花(むつのはな)、雪華(せっか)という雪や雪の結晶をたとえた語があります。

◎うつろふ→移り変わっていく
◎小町→小町娘(こまちむすめ)

スノードロップは、雪の花(ゆきのはな)や待雪草(まつゆきそう)という、
名前でも古くから親しまれています。
日本には明治時代に渡来したそうです。

この句が詠まれたのは江戸時代ですので、スノードロップは渡来しておりませんが、
雪がとけて春になりますと・・・
小町娘たちが故郷を離れて旅立ってゆく情景を詠んだ句のようにも思います。

新たな場所でも笑顔で暮らしてゆけますように・・・
あたたかく見守りながら応援してくださっているようにも感じられます。

これから進学や就職などで故郷を離れて新生活を迎える皆さんのことも、
たくさんの方々が応援してくださっていることと思います♡
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