日本の花・花を詠んだ句

日本に咲いている四季の花・花を詠んだ句を紹介します♪

露草を 面影にして 恋ふるかな

2017年09月25日 | 秋の花


草むらに可愛らしい露草(つゆくさ)を見つけました。

露草の美しい青色は、昔から染料として活用されていたこともあり、
万葉集には「鴨頭草(つきくさ)」・「月草(つきくさ)」という名前で登場しています。

また、昔は蛍を飼う時に、籠の中に露草を一緒に入れて飼っていたことから、
「蛍草(ほたるぐさ)」という名前もあるそうです。
他にも「藍花(あいばな)」・「青花(あおばな)」・「移草(うつしぐさ)」・「縹草(はなだぐさ)」・「帽子花(ぼうしばな)」など・・・
たくさんの名前があり、昔から暮らしの中で親しまれてきた様子が伝わってきます。

「露草を 面影にして 恋ふるかな」

明治時代から昭和時代初期に活躍された俳人・小説家「高浜 虚子(たかはま きょし)が詠んだ句です。

◎恋ふるかな(こふるかな)→心引かれる・慕い思う・懐かしく思う・恋する・・・など。
対象は人だけではなく、物や場所・時の場合もあるそうです。

露草の花びらは、青色の大きな二枚と白色の小さな一枚があります。(花びら三枚)
花が咲きますと♡型になります♪
小さな可愛らしい露草を見つけたら、何かいいことがあるかもしれませんね♡
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おしろいは 妹のものよ 俗な花

2017年09月12日 | 秋の花


夕方に近くの公園を通りかかりましたら、
可愛らしい白粉花(おしろいばな)が咲いていました。
幼い頃に白粉花の黒いタネを割ったら、中から白い粉が出てきて・・・
おもしろがってよく遊んでいました。

「おしろいは 妹のものよ 俗な花」

明治時代を代表する俳人・歌人「正岡 子規(まさおかしき)」が詠んだ句です。

◎俗な花→ありふれた花

正岡子規の傍らには、いつも妹の律(りつ)さんがいらっしゃったことは有名ですね。
子規が詠んだ句の中に「いもうと」を含んだ句が多くあります。
ありのままを受入れて支えてくれていた妹さんのことが大好きだったのですね♡
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