余寒お見舞い申し上げます。
朝晩は、まだ厳しい寒さが続いておりますが、
日中は、やわらかな春の陽ざしを感じられるようになってきました。
我が家の小庭では、クリスマスローズ、スノードロップ が咲きはじめました。
画像は、三年目を迎えた日本水仙(にほんすいせん)です。
春風にゆらゆらと揺れて、やさしい香りを届けてくれています♡
「水仙の こち向く花の 香をもらふ」
昭和時代を代表する女流俳人「中村 汀女(なかむら ていじょ)」が詠んだ句です。
水仙は、平安時代末期ごろに中国から渡来し、
美しく清楚な花の姿と花の香りが、まるで仙人(せんにん)のようであることから、
その名が付いたと言われています。
室町時代の書物には、「水仙花」・「雪中花」という名前で記されており、
安土桃山時代には、華道において「松(まつ)」・「蓮(はす)」・「杜若(かきつばた)」・「菊(きく)」とともに、
格調の高い花として珍重されていたそうです。