日本の花・花を詠んだ句

日本に咲いている四季の花・花を詠んだ句を紹介します♪

あさがほや その日に逢ふて 仕廻けり

2024年09月27日 | 秋の花


9月下旬を過ぎて、ようやく暑さもおさまり過ごしやすくなりましたね。
季節の変わりめですので、体調に気をつけてお過ごしくださいね♡

先日、偶然通りかかった道沿いに、美しい朝顔が咲いていました。
全体が爽やかなブルーで星模様がピンクの朝顔です。

「あさがほや その日に逢ふて 仕廻けり」

江戸時代に最も活躍された女流俳人「加賀 千代女(かがの ちよじょ)」が詠んだ句です。

◎あさがほ→朝顔(あさがお)・秋の季語
◎仕廻(しまい)→すっかりかたをつける
◎けり→物事の終わり・結末・決着

その日は朝から曇り空のお天気で、暑さも和らぎ涼しくて・・・
正午過ぎでしたので、一般的な朝顔ですと花が萎んでしまっている時間帯です。

お天気や気温の影響で正午過ぎでもお花を見ることができたのかなぁ。と思っていたのですが、
品種を調べてみましたところ、この朝顔は琉球朝顔(りゅうきゅうあさがお)いう種類の朝顔で、
夕方近くまで咲き続けることができるそうで・・・
お花の特徴からオーシャンブルーという品種の琉球朝顔ということがわかりました。

この朝顔は、花の色が朝はブルーで、お昼ごろには星模様から赤紫色が入ってきて・・・
夕方には全てピンクになって花を閉じるそうです。

偶然見つけた美しい朝顔・・・
早朝や夕方の美しい花姿もぜひ見てみたいと思っています♡

*   *   *   *   *   *   *   *   *
この度の能登半島での記録的豪雨により、
被害にあわれた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
被災された皆様の安全と一日も早い復旧を祈念しております。
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山葛に わりなき花の 高さかな

2024年09月12日 | 秋の花


9月になりましたが、連日にわたり厳しい残暑が続いていますね。
くれぐれもお身体に気をつけてお過ごしくださいね♡

昨日も厳しい暑さで・・・
お手伝いに行っている畑の脇道に、見上げるほどの大きな山葛が茂っておりまして・・・
紫紅色の花が、あちらこちらに咲きはじめていました。

「山葛に わりなき花の 高さかな」

明治時代を代表する俳人・歌人「正岡 子規(まさおか しき)」が詠んだ句です。

◎葛(くず)・葛の花・山葛→秋の季語
◎わりなき→理無い・理屈を超えた・理屈では説明がつかない

葛は “秋の七草” の一つとして古くから親しまれていますね。
ひと夏で10mぐらい成長し、まわりをツルでおおってしまうほどの強い生命力があります。
葛の花は茂った葉っぱの中で、ちらちらと見え隠れしていますので、
じっくりと近づいて見ないと見過ごしてしまいます。

厳しい残暑が続いておりますが、
紫の綺麗な花をたくさん咲かせて、秋の訪れを知らせてくれているようです。
帰り道では、萩の花も咲きはじめていました♡
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