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詩と物語を紡ぎます

節分

2018-02-07 00:30:00 | daily tsukasa
     節分



鰯の頭も刺さねえ、豆も巻かねえ、ンでありんすかえ。

へえ、鬼が何だか、哀れに思われて。

ヘンなお人、ふふふっ。

変ですか?

主様、わっちは、嫌いじゃありんせん。

梅太夫、からかっては、いけません。

おや、紅くなりんした、お揃いでありんす。

ササのせいですよ。

ふふ、光が春めいて、雪が嘘のようでありんすなあ。


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 2018/02/03 23:50
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vita sexualis

2018-02-07 00:10:00 | poem
     vita sexualis




其の、冬薔薇は……、
其の薔薇の、名前は、vita sexualisだと、

秘めやかな、
『なさけごと』の、

符牒、だと。

神話の時代の、神話の人が、
捧げた名前と、聞き及んだ、

【ああ、嫌う事なかれ】
【其処にある、薔薇を】

 其れは、ね。
 (哲学者?)
 (自然学者?)
 (論理学者?)

 (或いは、倫理学者?)

 ――まさか、詩人?
 (まさか)
 (まさか、ね)
 (在り得ない)

薔薇の名前こそ、vita sexualis、
だと聞いた、と言ってもならぬ。

(Aristoteles!)

其の香りを、
(背徳の)
香りを、

厭うては、ならぬ。

其れは、恋を、愛を、
人を厭う事に、他ならぬが故に。


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 written:2018/01/19,02/03
 elaborated:2018/01/19 〜 02/07
 photographed:2018/01/19
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