2008 NO.10 6/8~6/14
作者:雫井脩介(双葉文庫)
評価・・・★★★★★ 5.0
昨年の秋に、豊川悦司さん主演で映画化されたそうです。
主人公・巻島が追う事件の犯人探しのストーリーもおもしろかったのですが、巻島の周りの人間達もよく描かれていておもしろかったです。
協力するように見せながら陰では裏切り行為とも呼べる行動をしていたり、捜査を前進させるためとはいえ警察官としてあるまじき工作をしていながら、巧妙に立ち回り自己の保身を図っていたりと、「警察組織ってなんて怖ろしい!」と思う一方で、「いやいや、普通の勤め人の世界も同じか」と思ってしまう自分が哀しかったりして・・・[E:coldsweats01]
知らない人には用心深いのに、一度親しみや信頼感情をもった相手なら、その言葉を額面どおりにうけとってしまうところのある私は、仕事で思わぬ泣きを見ることがこの1年ほど続いています。まだまだ大人的思考が身に付いていないと感じます。仕事に限って言えば、この小説に出てくる刑事達のように、クールでドライな策略家を目指すべきかも[E:sign02]