2009 No.20 6/7~6/14
作者:太宰治(新潮文庫)
評価・・・★★★★ 4.0
10月に映画が公開されると知って、久しぶりに太宰を読みました。
表題作を含めた短編集。ほとんどが初読でしたが、『おさん』と『桜桃』は以前にも読んだことがあります。2編とも、悲劇的な予感に満ちた作品で、すごく切なくなりました。
さて、『ヴィヨンの妻』ですが、松たか子ちゃんが笑顔で働きまくる映像が目に浮かぶようでした。途中まで辛い境遇ながらも笑いとあたたかみを感じる作品なのですが、ラストでいきなり悲劇が起こってしまいます。ラストの‘さっちゃん’のセリフはちょっとドキッとしてしまいました。
これ、映画化するにあたって、太宰作品の『桜桃』など他の作品のエッセンスも加えて脚本化しているようですね。実際の映画では、また違ったラストになっているかもしれませんね。
映画『ヴィヨンの妻』ホームページ
私が好きな太宰の作品集は『女生徒』(角川文庫版)です。女性の一人称で展開する短編を集めた作品集で、読後、思わず同じ調子で短編小説を書いてみたくなったことを覚えています。
作者:太宰治(新潮文庫)
評価・・・★★★★ 4.0
10月に映画が公開されると知って、久しぶりに太宰を読みました。
表題作を含めた短編集。ほとんどが初読でしたが、『おさん』と『桜桃』は以前にも読んだことがあります。2編とも、悲劇的な予感に満ちた作品で、すごく切なくなりました。
さて、『ヴィヨンの妻』ですが、松たか子ちゃんが笑顔で働きまくる映像が目に浮かぶようでした。途中まで辛い境遇ながらも笑いとあたたかみを感じる作品なのですが、ラストでいきなり悲劇が起こってしまいます。ラストの‘さっちゃん’のセリフはちょっとドキッとしてしまいました。
これ、映画化するにあたって、太宰作品の『桜桃』など他の作品のエッセンスも加えて脚本化しているようですね。実際の映画では、また違ったラストになっているかもしれませんね。
映画『ヴィヨンの妻』ホームページ
私が好きな太宰の作品集は『女生徒』(角川文庫版)です。女性の一人称で展開する短編を集めた作品集で、読後、思わず同じ調子で短編小説を書いてみたくなったことを覚えています。