ミコの手術後から亡くなるまでを描いた第2夜。
ミコの生きる姿がとても感動的でした。ほとんどミコ中心で見てました。
手術後、ベッドから起きあがれないなかで、必死に文字を書く練習をするミコ。やがてマコの元に、ミコの父親から手術後の様子を知らせる手紙とともに、ミコ直筆の手紙が届きました。
便せんは「しゅじゅつおわった わたしはだいじょうぶ」とミコの乱れた大きな文字で埋めつくされていました。あんなにキレイな文字を書くミコだったのに・・・それでも自分の文字で無事をマコに伝えたかったんだね。ミコのマコへの想いの深さを改めて感じました。
ある日、マコは寮の電話の前でソワソワ。かかってきた電話に飛びつくように出るマコ。
マコ「ミコだね?」
ミコ「・・・」
ミコはベッドから起きあがれるようになったものの、まだしゃべられないのでうなずくだけ。
マコは一生懸命練習したギターを電話の前で弾きます。
涙を流しながらマコのギターを聴くミコ。そのミコを優しく見守る看護婦さんたち。マコを見守る寮の仲間たち。
むやみに登場人物にしゃべらせない演出が、かえって静かな感動を生んでくれました。
少しずつ元気になってゆくミコだったけど、ついに辛い現実を目にするときが・・・
夜、ひとけのないトイレの個室で、ガーゼを外し、手鏡を覗くミコ。
悲痛な声をもらし、壁に頭をこすりつけるように崩れ落ちるミコ。必死にこらえたすすり泣きの声がトイレに響いて、こちらまで胸が苦しくなりました。
失意のミコの元に、マコが会いにきます。
「ミコがどんな顔だってかまわない…社会に出るのがいやなら山奥で暮らそう…」
自分の想いをストレートにぶつけるマコに、ミコはそばに来ないように言い放ちます。
哀しみにどん底にいるミコはまだ、マコの言葉を受け止める余裕がないんだね。
寮に戻ったミコは、年末にもかかわらず田舎に帰ろうとせず「ミコが普通じゃない状態でいるのに、俺だけが普通の生活を続けるなんて、そんなことしたくないんだ」と寮の掃除に励んだり、パチンコに行ったり、飲んだくれたり・・・
ミコを思いやる言葉をかける一方で、どこかで彼女を重荷に思っていたマコ。
「ミコと一緒に死ねばよかったんだ」
そしてマコは睡眠薬に手を出して2日間眠りこけることに。駆けつけた両親に叱られるマコ。このときの母親役の室井滋さんがとてもよかったです。
マコから睡眠薬の件をきいたミコは、逆にマコを励まします。
そしてマコは少しずつ行動的になっていきます。
外来のゾーンへ出歩いていったり、個室から大部屋に移って他人とふれ合う機会を増やしたり、他の入院患者の世話をしたり・・・
一つショックだったエピソードが、親身に世話をしていた女性の娘が逆恨みして「あんたがどんな顔してるんか、この目で見たるっ」とミコを押し倒して顔からガーゼをはぎ取ろうとしたシーン。
この部分はフィクションなのかな? 私がミコだったら、また自分の殻に閉じこもってしまってたと思うよ。
マコは必死にバイトに励み、東京からミコに会いに来ます。
つかの間の幸せなひととき。
元気そうなミコだったけど、ついに病気が再発。
ミコのために患者が集結して、医師にミコを助けるよう詰め寄ります。
裁縫が得意な同じ病室の女性は、頼まれて仮縫いしてるウェディングドレスを試着してほしい、と嘘をついてミコにドレスを着させます。ミコのドレス姿を見ようと続々と集まってくる患者たち。みんなに愛されてるミコ・・・
この二つのシーンは涙なしでは見られませんでした。
再びミコに会いに来たマコ。
ミコは病状が悪化し、個室に戻っていました。
ミコにせがまれてミカンの缶詰を開けるマコ。不器用でなかなか開けられないマコ。
ミコは「マコのぶきっちょ、ぶきっちょ」と微笑んでその様子を見ています。
ようやくマコがふたを開けてミコに食べさせようとしたとき、ミコは眠ってしまっています。そんなミコを見つめるマコの辛そうな表情。ミコに確実に死のときが迫ってることを悟ったのでしょうか・・・
ミコはマコに支えられて、屋上にやってきます。
町の様子を眺める二人のシーンはとってもキレイで、切なかった。
ミコは「最後の甘えた」と言って、マコに顔を剃るようせがみます。
穏やかな表情のミコ。
マコの誕生日に何がほしいかと尋ねるミコに「次に来たときでいいから」と答えると、そのときにはもう死んでるかもしれないと言うミコ。「今夜考えておくよ」と答えるマコ。
マコはこらえきれずに泣いてしまいます。
「マコの涙、あったかい」と言って微笑むミコ。
辛いはずなのに、なぜあんなに穏やかに微笑むことができるんだろう・・・
ラストはミコの死の数年後に、マコが山の頂上で二人の手紙を焼くシーンで終わります。
このとき、マコはミコの姿を見ます。優しく微笑んでうなずくミコ。同じく微笑んでうなずき返すマコ。
ここは完全にフィクションなんでしょうけど、本当のミコさんもきっとそうやって優しくマコを見守っているんだろうな、と感じました。
「二人が、共に過ごした時間、56日 二人の手紙、386通」
とテロップが出ていました。
ドラマでは2夜連続で約5時間。CM等を除くと、正味4時間ちょっとといったところなんだろうけど、すごく濃密な愛の物語だと思いました。
主演の二人の他にも、ミコの両親や妹、お兄さん、マコの友人のエピソードもよかった。
そしてミコの主治医役のユースケさんも熱演でした。
ミコが最後に亡くなってしまう悲しいお話ではありましたが、ミコが懸命に明るく生きる姿は感動的だったし、ミコとマコがお互い支えながら愛しあう姿はとても素晴らしく、さわやかな気持ちで見終わることができたと思います。
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