2008 No.20 8/16~8/17
著者:大平健(新潮文庫)
評価・・・★★★☆3.5
新潮文庫の100冊フェアの中の1冊です。
以前から気になっていた作品だったので読んでみました。
『物語療法』ってなんだろう?…と気になって読んでみました。
著者は現役の精神科医。患者の抱える問題を患者自身に気づかせたり、深く理解させるためのツールとして、子どもにおなじみの童話や昔ばなしを用いています。
古くから広く読まれている童話や昔ばなしが、現代の人々の抱える問題に通じるものをたくさん持っていることに驚きました。精神科医ならではの、童話のキャラクターやアイテムなどがなぜそういう設定なのか、という分析が面白かったです。もっと分析して欲しかったなぁ。