2007 No.16 12/15~12/17
作者:海堂 尊(宝島社文庫)
評価・・・★★★★☆ 4.5
大学病院を舞台にしたミステリ。第4回“このミス”大賞受賞作。
同じく大学病院を舞台にした『白い巨塔』の重厚さには到底及びません・・・って、何しろこちらはミステリですから(^▽^;)
“バチスタ”というとドラマ『医龍』でおなじみになりましたよね。
そのバチスタ手術の現場で起こった連続“術死”(手術中に患者が亡くなってしまうこと)の謎をめぐるミステリです。
医学用語は多少難しいですが、厚生労働省技官という肩書きを持つ超個性派キャラ・白鳥が登場して楽しめる作品です。
作者は現役勤務医とか。医師という激務のかたわら、こんなおもしろい作品も書いちゃうなんてすごすぎる!
この作品の主人公というか、語り手の田口と白鳥のコンビで、シリーズ化しているようです。文庫化したら読んでみたいな。
そして来年には映画が公開されます。原作とは人物設定をいじっていて、田口は女性になって竹内結子ちゃんが演じます。
そして変人役人・白鳥には阿部(寛)ちゃん! はまり役ですね。