2010 No.11 5/15~5/16
作者:桜庭一樹(文春文庫)
評価・・・★★★★☆ 4.5
直木賞受賞作にして、禁断の愛を描いたということで当時、随分と話題になった作品でしたね。
読んでみての感想は、すごく切なくて後味が悪かった・・・へヴィーな作品です。
6章から成る作品だったのですが、現在からどんどん親子の出会いの時期に遡っていくという通常とは逆の構成で、これが成功しているように思いました。
最後の章で、また現在が描かれるかと思ったら、一切描かれない!
二人の再会が見たかったのでがっかりもしたけれど、それだけに、第1章のラストと、第6章の最後の一文が心に響いて、花と養父・淳悟の絆の深さと、もう本当に二度と会えないとう現実が切なかった。
でも、いくら淳悟が花を想っていたとしても、幼い花への行動は許せない。それを優しく受け止める花にはびっくりでした。
作者:桜庭一樹(文春文庫)
評価・・・★★★★☆ 4.5
直木賞受賞作にして、禁断の愛を描いたということで当時、随分と話題になった作品でしたね。
読んでみての感想は、すごく切なくて後味が悪かった・・・へヴィーな作品です。
6章から成る作品だったのですが、現在からどんどん親子の出会いの時期に遡っていくという通常とは逆の構成で、これが成功しているように思いました。
最後の章で、また現在が描かれるかと思ったら、一切描かれない!
二人の再会が見たかったのでがっかりもしたけれど、それだけに、第1章のラストと、第6章の最後の一文が心に響いて、花と養父・淳悟の絆の深さと、もう本当に二度と会えないとう現実が切なかった。
でも、いくら淳悟が花を想っていたとしても、幼い花への行動は許せない。それを優しく受け止める花にはびっくりでした。