2008 No.6 5/5~5/6
作者:奥田英朗(文春文庫)
評価・・・★★★★★ 5.0
ハチャメチャな精神科医・伊良部のシリーズ第2作。
おもしろすぎます[E:happy02]
なんど爆笑したことか[E:happy02][E:happy02][E:happy02][E:happy02][E:happy02]
もう最高におもしろかったです。
本作には5つの短編が収められていますが、個人的に特におもしろかったのが表題作の『空中ブランコ』と『義父のヅラ』です。
『空中ブランコ』は、突如演技ができなくなってしまったサーカス団員のお話です。彼の不調の原因は、彼は相棒のせいだと思っているものの、実は彼自身の心の中の問題のせいで、その辺も興味深いところですが、なんと言っても空中ブランコに挑戦する伊良部と周囲の人の反応がおもしろかった!
『義父のヅラ』は、義父のカツラを外したいという欲求に悩む精神科医のお話です。彼は伊良部と大学の同級生で、伊良部の大学時代のエピソードも出てきます。
そして、伊良部が彼に施すとんでもない「治療」がまたおもしろかった!
もっと伊良部シリーズが読みたいなー[E:book][E:shine]と思ってたら、文庫コーナーの“講談社文庫の100冊”コーナーで、奥田英朗さんの長編『邪魔』の上下巻があったので買っちゃいました。厚めの文庫で、字もぎっしり! 伊良部シリーズとはまた違う味わいの作品のようですが楽しみ[E:note]
でも、その前に先に読みたい本があるので『邪魔』はしばらくおあずけです。