平和を創り出す宮古ネット通信

宮古島の平和を願う3人の市民が始めたブログ。平和を阻む政治状況とたたかう市民の行動を載せる。美しい自然、環境問題も。

あれから9年

2013-08-13 19:03:47 | インポート

沖国大ヘリ墜落から9年 集会開き「ダイイン」で抗議

2013年8月13日  琉球新報

130813daiin 地面に横たわる「ダイイン」で抗議の意思を示す参加者=13日午前8時20分ごろ、北中城村安谷屋のキャンプ・フォスター石平ゲート前

 【北中城】米軍ヘリ沖国大墜落事故から9年になる13日、北中城村のキャンプ・フォスター石平ゲート前で、オスプレイの追加配備反対や米軍ヘリ宜野座墜落事故に抗議する集会「メモリアルチューズデイ」が午前7時から開かれた。約70人の参加者は1960年代に米国で誕生した地面に横たわる非暴力の行動「ダイイン」などで抗議の意思を示した。でいご娘の島袋艶子さんも駆け付け「艦砲ぬ喰ぇー残さー」や「沖縄を帰せ」などを歌った。

 集会は毎週火曜日に石平ゲート前で抗議行動を続ける「火曜日朝の会」の小橋川共行さん(70)らが企画。小橋川さんは「今回の運動は拳を上げたり、怒鳴ったりするものではない。米兵個人も尊重されるべき存在で、組織である米軍に抗議の意思を示したい」と語った。

 小橋川さんらが作成した沖国大墜落事故をイメージしたオブジェも置かれ、参加者が持ち寄った花が飾られた。集会は「さとうきび畑」の合唱と1分間の黙とうで締めくくった。
【琉球新報電子版】


中身は機動隊

2013-08-13 18:30:32 | インポート

「県民の我慢限界」市民団体反発の声

2013年8月13日 沖縄タイムス

130812haijo 米軍車両が基地へ出入りするのを止めようと、国道330号の中央線に座り込んだため、警察官に排除される市民ら=12日午前、宜野湾市野嵩(福元大輔撮影)

 オスプレイ9機の追加配備に、普天間飛行場のゲート前で抗議した市民団体などは強く反発した。

 沖縄平和運動センターの山城博治事務局長は「ヘリ墜落後、米軍は県民に謝罪し、自粛する立場にありながら、オスプレイを強行配備した。配慮は見せかけ、県民軽視だ」と憤慨した。日本政府に対しても「事故原因も明かさず、やりたい放題の米軍を黙認し、くっついていくしかないのが日米同盟の実態。県民の我慢も限界だ」と話した。

 沖縄平和市民連絡会の高里鈴代共同世話人は「反発する県民を県警の過剰警備で排除するやり方は、沖縄に基地を押し付ける政府の態度と一致する。いつまで県民をばかにすれば気が済むのか」と嘆いた。

 ヘリ基地反対協の安次富浩共同代表は「この強引さを見れば、辺野古移設も県民の声を聞かずに進めるのではと懸念している」と話す。「オスプレイの危険性が増すのは戦場さながらの本格訓練が始まってから。その前に県民の力、怒りを結集し、米国へ帰らせたい」と力を込めた。

 県統一連の中村司代表幹事は職場の那覇航空測候所で、最初の8機の飛来を聞いた。「ちょうど空港上空は積乱雲が発達し、民間機多数が広い範囲で上空に待機していた。そこに8機も突っ込んでくるなんて、傍若無人だ」と憤る。「沖縄の過密な空には、オスプレイも普天間も居場所はない」と撤去を求めた。

ドキュメント

6:00前  配備に反対する人々が普天間飛行場野嵩ゲート前に集まり始める

6:00ごろ 岩国基地周辺でオスプレイのプロペラ音

6:30ごろ 野嵩ゲート前で抗議する人々が米軍関係車両を次々に止め始める

7:05   海兵隊が「きょう追加配備を再開」と発表

7:55   オスプレイ8機が一斉に岩国を離陸

8:12   離陸の報を受け、野嵩ゲート前でシュプレヒコール

8:46   国道330号の中央車線で最初の座り込み。約30人が腕を組み、抗議の意思を示す。県警が約5分後に強制排除

9:00   集会始まる。オスプレイの到着が近づくにつれ、抗議の声が高まる。出入りする米軍関係車両に「ゲット・アウト・オブ・沖縄」

10:12  県議会がHH60救難ヘリ墜落事故への抗議決議案を可決

10:16  オスプレイ8機が2機、4機、2機に分かれて普天間に着陸。滑走路中央にある格納庫の前に並んで駐機し、米兵が機上に上るなど検査らしき動き

10:17  野嵩ゲート前、この日最大の座り込み約60人。「国道で座り込むのは危険」と警告する県警に対し、「オスプレイの方がもっと危険」と反発

10:30  宜野湾市嘉数の主婦(32)はオスプレイを見て、「不安だけど、本土の人も国も沖縄の声は聞いてくれないし、どうしたらいいのか分からない」

10:30  法律事務職員の女性(27)は沖国大出身。那覇市の職場で配備の報を聞き、「あすは墜落を思い出させる日なのに。悔しい」

11:00  夏休み中の仲井真知事に代わって高良副知事が「大変遺憾だ」

11:16  當眞宜野座村長が村民大会の開催を報道陣に明言。「日米両政府にしっかり訴えたい」

11:21  安倍首相が「住民の皆さまの生活を第一に優先して考えていく」

14:30前 宜野座村区長会で大嶺城原区長が「区単独では限界がある。オスプレイ撤回に向けて一致団結しよう」

14:58  KC130空中給油機が普天間を離陸。岩国からのオスプレイと途中で落ち合ったとみられる

16:06  KC130に続いて、オスプレイが着陸。この日飛来したのは計9機

16:20  野嵩ゲート前の集会が終了。「暑いけどあしたも集まろう」と呼び掛け


沖縄は被害者、というだけはない

2013-08-13 16:20:39 | インポート

ごまかしの「延期」 オスプレイ追加配備再開

2013年8月13日 琉球新報

移動時期、日米で探る/県「何の配慮か分からない」

 5日に起きた米軍のHH救難60ヘリ墜落を受け、一時中止していた米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの追加配備が12日再開され、9機が普天間飛行場に着陸した。政府は、ヘリ墜落事故の発生当初は、追加配備の延期を米軍側に要請するなど、沖縄側への配慮をにじませていたが結局、配備再開の時期は米側に委ねた形だ。政府は「ヘリ事故とオスプレイ配備は別問題だ」として、追加配備に反対する県民の反発を和らげていく構えだ。しかし、県や県議会には追加配備を容認した国の姿勢に憤りの声が上がっており、ヘリ事故とオスプレイ配備を関連付け、米軍機全体の危険性への懸念も渦巻いている。

130812osu 米軍普天間飛行場に追加配備された垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ=12日午前10時30分ごろ、宜野湾市(山城博明撮影)

■「米側は考慮した」

 「オスプレイ配備とHH60の事故とは別物だ」。

 防衛省幹部はオスプレイの配備延期は政治的な要請によるものだと強調した。当初、「オスプレイとは直接関係ない」との見方を示していた日本政府だが、高まる県民の反基地感情に配慮し、移動を見合わせるよう米側に要請した。

 ただ、配備開始の時期や条件については歯切れが悪かった。小野寺氏は記者団に「私どもが期間の話をすることではない。一定の期間を米側が考慮する」と米軍に判断を委ねる姿勢を強調した。

 政府内や自民党内からは「米側は1週間も見合わせている。十分配慮している」との声や「延期が長ければ、再開するのに条件が高くなり、かえって難しくなる」と懸念の声も上がり、当初から日米間で配備再開の時期を探っていた。

■配備で増す懸念

 「どんなに安全確認、再発防止策をとっても墜落事故は続いている。これをどう思うのか」。
 オスプレイの追加配備のさなかに起きた米軍ヘリの墜落。沖縄防衛局を訪れた県議団からは米軍機全体への懸念の声が次々に上がった。応対した武田博史局長は「再発防止に向けて努力する。米側にも繰り返し申し入れる」と繰り返すのが精一杯だった。

 県幹部の1人は、今回の配備延期要請で政府がにじませた“沖縄側への配慮”について「オスプレイ配備反対が大前提であり、延期は感謝もしないし、そもそも何の配慮かもよく分からなかった」と語り、政府への不信感をあらわにした。

 又吉進知事公室長はヘリ事故とオスプレイ追加配備を関連付けて、「政府が言うように、仮にいくら安全な航空機でも、沖縄の基地負担は絶対量が多く、事故の危険性は高くなる」と指摘し、今回のオスプレイ追加配備で県民の負担と事故の危険性が増大するとの見方を示した。
(池田哲平、問山栄恵、村上和陽)

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*「虚しい抗議行動にボロボロになる中、オスプレイが到着しました。
こうして、沖縄は踏みにじられ、世界の子どもたちを殺すことに加<wbr></wbr>担させられ続けるのです。ゲート前、抗議の声が響き続けています<wbr></wbr>。」

 これは今回の抗議行動にも参加しているある人のツィート。沖縄で訓練した米軍はイラクやアフガニスタンの市民や子供たちを殺してきた。その前は朝鮮戦争、ベトナム、そして今日に至るまで沖縄はそれに加担し(させられ)てきたのだ。だから基地の撤去やオスプレイ配備反対を叫ぶのも自分たちの安全が脅かされるというだけではない。(普)