「どうも相すみません」 2015-06-29 21:06:13 | 小説 「どうも相すみません」 幸男が敏彦におどおど声で言っている。ふり向く人、遠巻きにながめる人がいて、理恵は口を開けたタクシーめがけて走りこむ外なかったものだった。 「見ものだった」 敏彦はぽつりとそう呟いた。 (つづく)