夜行性の生き物三匹 - ゆらゆら帝国
ゆらゆら帝国です。
ちょっと前、一週間ほど前、
私はカミさんと喧嘩した。
理由はアイスクリーム。
私が飲みに行った日、カミさんはアイスクリームを2つ買ってきた。
彼女は私が帰ってきたら一緒に食べようと思っていたが、私の帰りを待てず、先に食べてしまった。
それはいい、それはいいのだが次の日が問題だ。
次の日、アイスクリームが残っていることを知らされた私は夕飯後に食べようととっておいた。
夕飯後、冷凍庫を開けると、私が食べるべきカップアイスが1個・・・・・・と思っていたら、2個あった。
「2個あるけど、なんで?」
「1個は私の分!」
「でも、昨日食べたって言ってたじゃん」
「さっき、買ってきた」
「なんで?」
「目の前で食べられたら、自分だけ寂しい気分になるから、私の分買ってきた」
「それは、いいんだけど今日はなんで1個だけしか買ってこないの?」
「必要ないでしょ」
その言葉に私はカチンときた。
「相手のことを思いやっていれば、今日も2個買ってくるべきだ!!」
「だから、昨日の分があるからいいでしょ」
「そんなことを言ってるんじゃない!!優しさだよ、優しさ」
するとカミさんは私の言っていることが分からないとだんまりを決め込んでしまった。
こうなると何を言っても無駄だ。
私は怒りを収めるためにカップアイス片手に自室へと籠った。
アイスを食べながら、なんで分からないんだ、と呟いている私がいた。
しばらくして、カミさんが私の部屋に入って来た。
「ごめん」とカミさん。
「いいよ、もう別に・・・」と私。
「明日、1個だけ買ってくるから」
ん?
「パパの分だけ買ってくるから」
いや、そういう問題じゃないんだけど・・・
「それで、おあいこ」
カミさんは、満面の笑みを浮かべて言った。
どうやらカミさんは不平等であることが、私の怒りの原因だと思っているらしい。
・・・・これじゃあ、俺は駄々をこねている子供と一緒じゃないか。
そう割り切れない気持ちのまま、カミさんの顔を見た。
彼女は子供を優しくあやす母親の顔をして私を見つめていた。
そんな顔をされたらもうお終いだ。
あ~、負けた、負けた!!
私は馬鹿らしくなって、ため息を一息ついた。
そして、俺たちは死ぬまでこういう関係で生きていくんだな、と諦めにも近い気持ちで思ったのだった。
ゆらゆら帝国です。
ちょっと前、一週間ほど前、
私はカミさんと喧嘩した。
理由はアイスクリーム。
私が飲みに行った日、カミさんはアイスクリームを2つ買ってきた。
彼女は私が帰ってきたら一緒に食べようと思っていたが、私の帰りを待てず、先に食べてしまった。
それはいい、それはいいのだが次の日が問題だ。
次の日、アイスクリームが残っていることを知らされた私は夕飯後に食べようととっておいた。
夕飯後、冷凍庫を開けると、私が食べるべきカップアイスが1個・・・・・・と思っていたら、2個あった。
「2個あるけど、なんで?」
「1個は私の分!」
「でも、昨日食べたって言ってたじゃん」
「さっき、買ってきた」
「なんで?」
「目の前で食べられたら、自分だけ寂しい気分になるから、私の分買ってきた」
「それは、いいんだけど今日はなんで1個だけしか買ってこないの?」
「必要ないでしょ」
その言葉に私はカチンときた。
「相手のことを思いやっていれば、今日も2個買ってくるべきだ!!」
「だから、昨日の分があるからいいでしょ」
「そんなことを言ってるんじゃない!!優しさだよ、優しさ」
するとカミさんは私の言っていることが分からないとだんまりを決め込んでしまった。
こうなると何を言っても無駄だ。
私は怒りを収めるためにカップアイス片手に自室へと籠った。
アイスを食べながら、なんで分からないんだ、と呟いている私がいた。
しばらくして、カミさんが私の部屋に入って来た。
「ごめん」とカミさん。
「いいよ、もう別に・・・」と私。
「明日、1個だけ買ってくるから」
ん?
「パパの分だけ買ってくるから」
いや、そういう問題じゃないんだけど・・・
「それで、おあいこ」
カミさんは、満面の笑みを浮かべて言った。
どうやらカミさんは不平等であることが、私の怒りの原因だと思っているらしい。
・・・・これじゃあ、俺は駄々をこねている子供と一緒じゃないか。
そう割り切れない気持ちのまま、カミさんの顔を見た。
彼女は子供を優しくあやす母親の顔をして私を見つめていた。
そんな顔をされたらもうお終いだ。
あ~、負けた、負けた!!
私は馬鹿らしくなって、ため息を一息ついた。
そして、俺たちは死ぬまでこういう関係で生きていくんだな、と諦めにも近い気持ちで思ったのだった。
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