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Musica♪(^ 0^)ノ⌒☆Todos os dias

『おぼろ月夜』

2006-04-17 | 歌は世につれ 世は歌につれ
ここ数年、「異常気象!」という言葉を頻繁に耳にするようになってから、異常でない気象ってどういうの?と思うようになって、なーんとなく不安感が漂ったりします。仕事で季節の歌を取り上げるようになってから、ことさら敏感になったのかもしれません。そこで、『暦の風景』という本を参考にしてみることにしました。この本は二十四節気をベースに曲線的な日本の四季折々を紹介しています。暦に関する美しい言葉が多くて感動しますよ。

4月も半ばが過ぎて、スッキリとしない天気が多くなってますが、このような時候を“穀雨”と言うそうです。百穀を潤す春雨は、冬眠から目覚めたカエルにとっても天からの贈り物。もうすでに蛙の鳴き声が聴こえ始めています。「ケーロケーロ」と聞こえて来ると「カエルが鳴いたらかーえろ」っと雨の予兆とされていたらしいですが、確立は2分の1だそうです。

さて、そんな今頃にぴったりの唱歌があります~。

『おぼろ月夜』
菜の花畠に 入日薄れ
見わたす山の端 霞ふかし
春風そよふく 空を見れば
夕月かかりて におい淡し

里わの火影も 森の色も
田中の小路を たどる人も
蛙のなくねも かねの音も
さながら霞める おぼろ月夜


大正3年『尋常小学校唱歌』
作詞:高野辰之 作曲:岡野貞一 

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