西国三十三所は平地にある霊場が11、山の中腹が11そして山頂が11とちょうど三等分されているそうだ。“苦あれば 楽あり”ということだろうか。
さてこの施福寺はというと札所の中でも屈指の難所で、西国三十三所で最初の“苦”を味わうこととなる。この日は単独でお参りする。交通の便もあまりよくないと聞き自動車で槙尾山麓まで走る。国道170号から南へ折れて槙尾山へ向かう道路は次第に細くなりカーブが多くなるので運転に集中する。
駐車場から上り坂を歩いて10分弱で楼門、ここまではまだ序の口、楼門からの約1㎞はちょっとした登山である。険しい山道、不規則階段、この20分間はやはりきつかった。すれ違う参拝者と挨拶を交わす。「もう少しで本堂ですよ」の声に力をもらう。
楼門 ↓ 不規則階段が続く↓
納経をすませ境内から周りの山々を眺めると、金剛葛城の連峰が遥かに見える。しばし休息のあと下山する。今度は上り来る参拝者に「もう少しで本堂ですよ」と声をかける。
空海が出家得度した寺↓
槙尾山 施福寺(まきおさん せふくじ)
宗派 天台宗
創建 欽明天皇時代(539~571)
開基 行満上人
御本尊 十一面千手千眼観世音菩薩
御詠歌 深山路や 檜原松原 わけゆけば 巻の尾寺に 駒ぞいさめる
札打 2012年4月9日
交通 泉北高速和泉中央駅 、または南海本線泉大津駅より槙尾山口行きの南海バスで槙尾中学校前で下車 シャトルバスに乗換え終点で下車徒歩約30分
汗をかいた後、頂上でいただくお弁当は格別でした。