仏像ファンの間ではいつも論争となっていることですが、浄瑠璃寺の吉祥天と秋篠寺の伎芸天、どちらが美人か。基本的に仏像というのは人間の理想像をあらわしたものなので、すべて美しいのでしょうが。そこは俗人のこと、容姿に好き嫌いがあって当然のことかと思います。
吉祥天
吉祥天は鎌倉美人です。年に数回しか開扉されないので彩色等も比較的きれいに残っています。どちらかというときれいに着飾ったお姫様のような煌びやかな美しさです。
一方伎芸天はというとお顔が天平美人(身体は鎌倉時代の後補といわれています)です。また秋篠寺へ行けばいつでも会うことができますし、彩色もほとんど残っておらず地味な色合いで控えめな美しさです。この両像はいわば正反対のお姿です。
伎芸天
伏見人形に「饅頭喰い」というのがあります。饅頭を持った子どもの人形です。そのいわれはというと、父と母のどちらが有難いか、優しいかと聞かれて、食べかけていた饅頭をふたつに割って前に出したということです。ふたつに割った饅頭、どちらがおいしいかっていうことですね。自分への行いや姿が違っても両方親、厳しく叱るのも優しくするのも自分のためだということです。賢い子どもです。
饅頭食い![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/45/44ff3b4a6c2501c0c62ba1cb812c7984.jpg)
この人形が語るように吉祥天、伎芸天どちらの像も有難いものです。俗人が祈りの対象の美的評価をするものではないと思うのです。逆に人間が仏や神に評価されるのです。が、好き嫌いは言わせて貰えるのではないかと勝手に解釈しております。で、わたしは技芸さんが好きです(笑)。
機会があれば、ふたつのお像に会いに行って、ひそかに見比べてみるのもおもしろいですよ。
吉祥天
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/f3/55bfaeefaf2fa0ba2318d9bcc8cd2a8b.jpg)
吉祥天は鎌倉美人です。年に数回しか開扉されないので彩色等も比較的きれいに残っています。どちらかというときれいに着飾ったお姫様のような煌びやかな美しさです。
一方伎芸天はというとお顔が天平美人(身体は鎌倉時代の後補といわれています)です。また秋篠寺へ行けばいつでも会うことができますし、彩色もほとんど残っておらず地味な色合いで控えめな美しさです。この両像はいわば正反対のお姿です。
伎芸天
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伏見人形に「饅頭喰い」というのがあります。饅頭を持った子どもの人形です。そのいわれはというと、父と母のどちらが有難いか、優しいかと聞かれて、食べかけていた饅頭をふたつに割って前に出したということです。ふたつに割った饅頭、どちらがおいしいかっていうことですね。自分への行いや姿が違っても両方親、厳しく叱るのも優しくするのも自分のためだということです。賢い子どもです。
饅頭食い
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/45/44ff3b4a6c2501c0c62ba1cb812c7984.jpg)
この人形が語るように吉祥天、伎芸天どちらの像も有難いものです。俗人が祈りの対象の美的評価をするものではないと思うのです。逆に人間が仏や神に評価されるのです。が、好き嫌いは言わせて貰えるのではないかと勝手に解釈しております。で、わたしは技芸さんが好きです(笑)。
機会があれば、ふたつのお像に会いに行って、ひそかに見比べてみるのもおもしろいですよ。
ところで、伎芸さんっていうくらいだから、静かな面持ちとは裏腹に、芸事に秀でた仏さまなのでしょうか・・・
仰るとおり伎芸天さんは芸に関することなら何でも得意な女神です。
芸事を習っている方は、お参りすれば上手くなるなどとも言いますよね。
伎芸天といえば秋篠寺なんですが、実はお像としては日本にはこの一体だけなんです。"伎芸天"は寺伝だそうです。ですから創られた時は他の仏像だった可能性もあるようです。
奈良は好きですのに、足を向けなくなったのは、以前勤務していた職場の男性が奈良出身の嫌なやつだったせいかも知れません(笑)。
なかなか仏様のお顔までは、気がつきませんで参考になりました。私が役員をしているお寺の、仏様(阿弥陀様)も、一度UPして見たいなと、思っています。
是非とも阿弥陀様を拝見したいですね。アップされるのを楽しみにしています。