耐震偽装事件の陰で

　来年はたばこ税、酒税が増税されそうです。政府・与党は2006年度税制改正で税の引き上げを決めた、との報道がありました。自公両党がたばこ増税分を児童手当拡充の財源とすることで合意したようです。自民党が次期通常国会へ提出を予定している防衛庁の省への格上げ法案とのバーターで手にした公明党の児童手当拡充策です。

　防衛と福祉、全然次元の違う政策を同じ土俵にのせるのもおかしなことですが、それより公明党さんのバラマキ施策はもう懲りたのではなかったのでしょうか。確か2000年でしたかね、「地域振興券」の発行。ただ、ばらまいただけの施策。景気対策にはまったく効果のなかった、諸外国からも笑いものになった愚策でした。

　今度の児童手当の拡充策も少子化対策ということらしいですが、ちょっと違うのではないですか。手当てを支給するという小手先のことではなく、保育施設を充実する等、子育てがしやすいようなインフラ整備のほうが優先されるべきではないでしょうか。

　「平和と福祉」をかかげた公明党さん、政権にこだわることなく党是を貫いてほしいですね。そうしないとポチのポチと言われかねないですよ。