とかくに人の世は・・・

智に働いてみたり情に棹さしてみたりしながら
思いついたことや感じたことを徒然に記します 
  nob

もったいない

2006年07月04日 | 世の中のこと
asahi.com:滋賀知事選 政党破った合言葉は「もったいない」

滋賀知事選 政党破った合言葉は「もったいない」

<無党派の風が吹いた。2日投開票された滋賀県知事選で初当選を決めた京都精華大教授の嘉田由紀子氏(56)は、これまで政治経験はなく、支持基盤もないまま立候補した。だが、新幹線新駅の建設に「ノー」を打ち出し、県民の関心を呼び起こした。陣営の合言葉になった「もったいない」は、財政難や環境問題に危機感を抱く層を引きつけた。市民型選挙のうねりが政党相乗りの組織選挙を打ち破った。>(asahi.com記事より)

 新幹線の新駅や環境を破壊するダムなどを造るために大切な税金を使うことに対して滋賀県民はNOという審判を下しました。滋賀の皆さんは賢明な選択をされました。何でもかでも公共投資だという考え方に疑問を抱き、今、立ち止まって周りを見渡してみるのも大事なことです。

 いったん決定したことを覆すにはたいへんなエネルギーが必要となります。新幹線の駅などはもうすでに着手しています。JR東海との契約の問題もあります。嘉田知事には相当な覚悟をもって難関を突破してもらわなければなりません。

 止める勇気を持つことは本当に大事なことです。現在行われていることや行われようとしていることに矛盾を感じたり、不合理であることが判ってもなかなかやめようとは言い出しにくいことです。しかしそうすることで無駄なリスクを最小限にとどめることができますし、本来の改革ができるのではないでしょうか。今滋賀県は新しい方向に向かって進みだしました。しばらくはこの動きに注目したいと思います。

 これから嘉田知事は反発する県議会や県下自治体、またそれらを支持する企業等を説得していかなければなりません。険しい道程かもしれませんが、この知事選で「もったいない」を支持した多くの県民の声を力にして是非公約の実現をお願いします。

 

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4 コメント

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嘉田さんのこと (おまさぼう)
2006-07-08 20:49:43
今朝の京都新聞のコラムに瀬戸内寂聴さんが書いておられますが、嘉田さんは「環境社会学の第一人者で(中略)約34年間、環境と地域社会の関係を調べるため、琵琶湖周辺の村を訪ね歩いているので、県民の生の声をしっかり聞いている」という方らしいですね。



「もったいない」というスローガンがわかりやすかったということもあるでしょうが、こうした今までの地道な活動が今回の勝利につながったのかも知れません。



滋賀県は琵琶湖をはじめ、自然に恵まれた土地ですもの、いい方が知事になられたと思います。



嘉田さんはご自分のことを根気があるとおっしゃっていましたし、覚悟をもって滋賀県民の声に応えられるのではないでしょうか。
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>おまさぼう様 (nob)
2006-07-09 17:56:13
嘉田さんのような環境や社会に優しい首長さんがもっとあちこちで生まれて欲しいと思います。

我々は真実に必要なものは何かをもっと真剣に考えるべきだと思います。
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同感です! ( たそがれ)
2006-07-16 09:41:36
 はじめまして…「中宮寺への道」のTBから、お邪魔しました。私はその新知事さんの地元ですよ。

 前には本県では「びわこ空港」を作ると云って頑張っていてそれが凍結になり、次は新幹線の駅…どい考えても無駄使いです。

 私も新駅と近くですがやはり京都まで乗りに行きますよ。実際には実行は議会や関係自治体との協議がいりますから大変ですが、頑張って欲しいと思いますね。

 先日は大和路のお寺へお参りしました。ブログを見て戴ければ嬉しいです。

奈良市までクルマで1時間弱ですが、斑鳩や二上山のあたりも一度散策してみたいな…と思っています。ブログもまたゆっくり拝見させて戴きますね。
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はじめまして (nob)
2006-07-17 11:38:34
>たそがれ様 コメントありがとうございます。

目先の利益や便利さを求めるのももう終わりにしたいですね。何十年、何百年先の子ども達が元気に走り回れる土や魚が泳ぐ水、鳥が飛ぶ空を残したいですね。



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